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<純烈物語>ついに公開!戦隊映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』はスクリーンの垣根を超えたライブ<第113回>

純烈ジャー1

<第113回>スクリーンの垣根を越えた距離感で見られる映画――『純烈ジャー』はライブだ!

 スーパー戦隊シリーズ本編とはまったく違う新たなヒーローモノ……それはつまり、ゼロからのスタートを意味する。酒井一圭、山本康平、そして中野剛プロデューサーの三者対談にてアイデアが出された時点では、何一つ形になっていない。  そこから誰に監督を任せ、キャラクターデザインをどこに頼み、脚本家を決めるなどしていく必要があった。各々の意見を聞きつつ、それらをまとめて話を持っていくのがプロデューサーの仕事である。  中野氏が企画プロデュースセクションに入ったのは14年前。戦隊モノのDVD用特典映像を製作していた。『侍戦隊シンケンジャー』についたのが初めてで、その後は『海賊戦隊ゴーカイジャー』で過去のレジェンドヒーローが出てくる作品を担当。  戦隊モノのVシネマを作る中で山本と出逢い『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』へとつながっていく。つまり、DVDの中身をどうするかから始まったのだ。 「僕はスーパー戦隊シリーズの本編を作っているプロデューサーではないので、本体が作ったもののVシネマだったり特典映像だったりとスパイスを入れる側だったんです。ゼロから作るところにはいなかったから、できあがっているものにどんな面白い要素を足せばいいかを、ずっとやってきたんですね」

戦隊モノは面白く、日本の文化として誇れるもの

 東映ビデオに入ったのも『あぶない刑事』や『仁義なき戦い』が好きだったからであり、特撮に携わりたかったのが理由ではない。ただ、担当として向き合うと戦隊モノは面白く、日本の文化として誇れるものだと思えた。  子どもの頃に見ていた世界は、このようにして作るのか、こうしてヒーローのキャラクターは形成されていくんだ、何よりもみんなが愛を持ってやっている。  その奥深さを知るほど、作品を生み出す立場としてプレッシャーにはならなかったか聞いてみる。スーパー戦隊シリーズを愛するファンの思い入れは強い。常に応え続けるのは、なかなかのハードルである。 「僕は詳しくなかったからよかったんです。詳しい人は周りにいるので、守らなければいけない設定やツボは教えてもらえる。僕は新しいものを入れたがる方だから、伝統を引き継ぎながら新しいものを作ろうと思ってやりましたね。自分のような人間が入った方が、新しい血も入っていいんじゃないぐらいの気持ちで。だから、知らないことは知らないと割り切っていました」
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東映の古きよきコメディーの要素を入れたらどうか
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