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不倫相手の女性社員をひいきする上司に、職場の部下たちが仕返し

 11月4日、2021年の新語・流行語大賞の候補が発表され、「親ガチャ」という言葉がノミネート。子どもは親を選べず、ガチャガチャ(カプセルトイ自動販売機)のように運要素が強い——。たいていは親のせいで人生が困難に陥っているという文脈で使われるが、そこから派生して「上司ガチャ」までネット上には登場している。
上司ガチャ

※写真はイメージです(以下同)

 ガチャで最悪の上司が出てきてしまった場合、耐えるしかないのだろうか。いわゆる“パワハラ”の場合、今の時代は部下たちも黙っていない。

上司の叱責は「まるで公開処刑」

 小売業の販売員である田中尚弥さん(仮名・20代)。社内でも怖くて有名な上司Aがいる店舗に配属されてしまった。 「Aはマネージャークラスで、店長よりも役職は上の立場でした。マネージャーはいくつかの部門をまとめる役割を担っています」  田中さんは正直、Aの下で働くことにびびっていた。しかし実際に業務が始まると、田中さんが新人ということもあり、優しく接してくれたという。 「意外でした。聞いていた噂とは違って、怒られることもなかったんです」  ようやく仕事にも慣れ、5か月ほどが経った頃、Aは豹変していったそうだ。

「この売り場はゴミ置き場だ!」

「毎月決められた売上目標を達成しないと、『どこがダメか考えろ』と怒鳴られたり、『それで給料をもらえると思うな』と言われたりしました」  Aの言うことは正論。だが、頭ごなしに否定されてしまい、田中さんを含めた従業員たちは萎縮していったという。 「その内容はエスカレートしていき、『この売り場はゴミ置き場だ!』なんて言われたときには落ち込みました」  シフト制の勤務だが、あえてAとはかぶらないようにスケジュールを出していたという田中さん。とはいえ、気が休まることはなかった。
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グループLINEや店内放送で上司が激怒
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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