仕事

月数千万円を稼ぐ起業家が「お金を稼ぐことは悪」という風潮に思うこと

モノではなく体験を買うことに意味がある

水島翔

欲しいモノや憧れの生活をビジョンボードに貼り、モチベーションを高めていた

 もう一つ、私がこういった一級品を買う理由が「体験」です。私はいつも「モノを買うんじゃない、体験を買うんだ」と自分に言い聞かせています。  例えば数千円で宿泊できる駅前のビジネスホテルと、1泊10万円するザ・リッツ・カールトンは同じホテルでも、泊まったときに“見える景色”は全然違います。一流のホテルは食事もサービスもおもてなしも、内装のこだわりも窓から見える景色も超一流で最高峰。こんな部屋に泊まればモチベーションもさらに高まりますよね。この買い物で得た体験は、きっとさらなる成長へと導いてくれるはず、そう思っています。  フェラーリを2台買ったのも「体験のため」です。一つひとつのオプションへのこだわり、接客、納車時のおもてなし、アフターサービス、オーナーになった喜び、実際に運転したとき体に伝わってくる振動や排気音、すべてがワクワク感に繋がり、モチベーションが高められています。

タクシーに乗ることも体験として生かす

 私は富山県に住んでいて自分で車を運転して移動しているので、タクシーに何千円、何万円を払うのはすごく抵抗があります。たまに仕事で東京に行くとき、都内の移動は専ら電車でした。会社員の人もタクシーに頻繁に乗ることはないですよね。でも「経験」としてたまに使ってみるのは、すごく大事だと思います。  実際に電車移動や歩きと、タクシー移動との違いを体感してみる。タクシーの車窓から、歩いているサラリーマンの方たちを見ることで向こうの感情を想像したり、自分はいつも何を考えながら歩いているのか振り返ってみたり。あえて1000円、2000円払ってでも、経験のため、視点を変えるためにもアンテナを立ててタクシーに乗ってみると学びがあると思います。  今でこそ都内はタクシー移動するようになりましたが、たまには電車に乗るようにしています。それは、面白みがなくルーティンな毎日が続くだけだったサラリーマン時代……私自身、そういうライフスタイルから抜け出したかったので、「初心を忘れたくない」という意味でたまに電車に乗ったり、あえて通勤ラッシュで混んでいる道を走ったりもします。  皆さんもお金のある人生を想像してみてください。自由な時間だって、お金でつくり出すことができます。行動するのは、今からでも遅くありません。
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