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キャバ嬢がブチ切れたクリスマスプレゼント「お前とペアの指輪なんて欲しくねえ」

ペアリングをもらってトラウマに……

 続いて話を聞いたのは、都内のラウンジに勤務するリノ(仮名・31歳)さん。キャバクラ嬢といえば、数人の客に同じブランドのアクセサリーをおねだりして、1つだけは身につけて他のアクセは質屋で売りさばくという風習が古くからある。リノさんも20代の頃、その方法で客から指輪をもらおうとしたというが……。 「昔、流行っていたカルティエの指輪を数人の客におねだりしたんですよ。5人の客全員に買わせたのですが、1人の客が『俺もお揃いで買っちゃった』とペアリングで買ってきたんですよね。それくらいならキモイけれどまだ許せる範囲ですが、なんとペアリングに私とそいつのイニシャルを刻印していたんです。  刻印された指輪なんか質屋に持っていっても大した値段にならないのに……。他の客からもらった指輪は無事に買取してもらえましたが、この一件で客にアクセをおねだりするのはやめました」

賞味期限が切れたケーキよりも日持ちするものを……

 最後に話を聞いたのは、都内のキャバクラに勤務するマイさん(仮名・27歳)。悲惨なプレゼントというわけではないが、この時期に必ずいる「あるもの」を持ってくる客にマイさんは迷惑しているという……。 「クリスマスの時期になると、誰かが必ず持ってくるケーキですね。クリスマスから年末は繁忙期で毎日飲むので甘いものなんか食べたくないんですよ。持って帰ったとしても、酔っているので冷蔵庫に置きっぱなし。それにケーキって生クリームだと賞味期限が当日じゃないですか。なぜ、仕事終わりに賞味期限が切れるものをあげようとするんですかね? スイーツをくれるなら、せめて日持ちするものにしてください」  このように、普通の女性なら喜びそうなものでもキャバ嬢にとってはただの迷惑なんてことにもなりかねない。キャバ嬢へのプレゼントを選ぶ際は、あらかじめ欲しい物を聞いておいたほうが無難かもしれない。 取材・文/カワノアユミ
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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