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大掃除は「一部屋一目的」を徹底すべし

「なんだか調子が悪い」のは部屋のせいかも

 こうした体験は学生時代によく経験します。勉強机とテレビゲー機ムとベッドが同じ部屋に置いてあったら、誘惑が多くてなかなか勉強に集中できません。これまでの働き方は会社勤めが圧倒的に多く、仕事を職場でするのが当たり前だったので、あまり深く考える必要はありませんでした。しかし、最近はテレワークやフリーランスといった働き方が増えて、「自分の時間の使い方=自分の空間の使い方」という公式に敏感になる必要が出てきました。  こうしたことに鈍感だと、気づかないうちに仕事や生活のレベルが下がってしまいます。その結果、「何か調子が悪い」「運気が下がっている」と感じるようになります。この時に「部屋の使い方」という生活面を整えることで仕事や生活のレベルが回復すると、「最近調子が良い」「運気が上がった」と感じるようになります。これが運気の正体です。つまり、運気が上がるというのは「生活の乱れによって下がっていた調子を、生活を整えることで元に戻すこと」を意味します。  それでは寝室、仕事部屋、リビングといった各部屋の片づけのコツについて具体的に解説します。まず、寝室は寝るための場所です。寝るために必要な道具は枕、布団、ベッドなどを基本として、睡眠の質を上げる加湿器、オーディオプレーヤー、アロマなどが目的に合致します。反対にパソコンやテレビやゲーム機といった物は締め出しましょう。  次に仕事部屋は仕事をするための場所です。仕事のために必要な道具はバソコン、デスク、チェア、書棚などが該当します。反対にテレビやゲーム機や漫画などは締め出しましょう。  最後にリビングは一家団欒や休息の場所です。一家団欒や休息のために必要な道具はテーブル、ソファ、テレビ、ゲーム機、漫画、雑誌などです。ただ、家族で「リビングで読書や勉強の時間を共有する」といった習慣がある場合は仕事道具や勉強道具を持ち込むことも考えられます。

コワーキングスペースを活用しよう

 ちなみにこうした観点から考えると、1ルームの物件はあまり好ましくありません。1ルームはすべての生活をその部屋ですることになるからです。食事もその部屋、寝るのもその部屋、仕事をするのもその部屋、遊ぶのもその部屋といったように複数の目的を持たせることは、すべての生活のパフォーマンスを低下させます。そこでワンルームのオススメの使い方は「寝室だけに絞ること」です。  ワンルームに住むのなら「寝に帰るだけ」にして、食事や仕事や勉強はレトスランやカフェやコワーキングスペースといった外で済ませるようにすると、生活や仕事が改善できます。このアドバイスをワンルームに住んでいる相談者にすると、「確かに捗るようになった!」とよく喜ばれるやり方なのでオススメです。生活や仕事は個人差が大きいので100%ではありませんが、当てはまる人も多いと思います。  このように各部屋の目的に合わせた道具だけを置くようにすると、時間の使い方にメリハリができて、結果的に生活全体や仕事が捗るようになります。「空間の使い方」と「時間の使い方」の繋がりは目に見えずおろそかになりがちですが、そのことが自分の人生を乱している事例はたくさんあります。ぜひ年末の大掃除で意識してみてください。来年を迎える良い準備ができるはずです。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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