SMAPの昔の歌が、ウクライナ戦争で人気急上昇。今聴くべき名反戦歌の数々
ジョン・プラインが歌った、兵士のリアル
そこに、よき夫、優しい父親の面影はありません。まさに戦争によって人生が狂わされたことを、ほんの小さな注射針の穴が雄弁に物語ってしまう。 ジョン・プラインは、サム・ストーンが“すてごま”だとは明言しません。そうすることで、激しく異議を唱えることもしません。優れた歌詞は、青年の主張や新聞の社会時評的なアプローチを取らないからです。 代わりに、聞き手に強烈なイメージと問いを投げかける。注射針で穴のあいた肉体を、ゴルゴダの丘で釘付けにされたキリストと重ねることで、偉大さとみすぼらしさが背中合わせだとほのめかすのですね。この全く笑えない皮肉こそが、紛れもない事実なのだと。 戦争に賛成だとか反対だとかいう議論では何の気休めにもならない。抗うことのできない大きな力に飲み込まれたとき、一体個人に何が残るのかを考えさせられるのです。
無慈悲な現実にどう向き合うか
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ