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月に25日「やよい軒」でアルバイトする46歳芸人。同期は千鳥、ロバート…売れなくても辞めない理由

 仕事や家庭のあれこれに忙殺される毎日を送っていると、「夢」なんて言葉は目にするのも口にするのも恥ずかしくなる。ただ、かつては夢を見ていたし、本当は叶えたかったはずだ。今回は、40歳を超えてなお、夢を追い続ける男たちに密着した。生活は決して楽じゃない。それでも目指すものがある。安定とは無縁の日々を送る“夢追い人”のリアルに迫った。

夢は人気芸人。現実が夢を凌駕する──バイト3つ掛け持ちの日々

レアレアの桑折正之さん

レアレアの桑折正之さん

「汚いワンルームで独りカップ麺を啜る、みたいな生活じゃないですけど大丈夫ですか?」  お笑いコンビ・レアレアの桑折正之さんは開口一番、申し訳なさそうに確認してくる。芸歴23年、46歳。吉本の同期の千鳥、ロバート、インパルスが売れていくのを横目で見ながら、バイトで食い繫ぎ、40歳まで日常のすべてを芸人生活に捧げてきた。  現在は妻と、6歳と2歳の子供の4人暮らし。バイトを掛け持ちしながら芸人をしている人は少なくない。でも彼ほどバイトに忙殺されている人はいないのではないか。80歳まで働き続ける計算で住宅ローンを組んだマンションにお邪魔すると、温かな生活感が漂っていた。 「40歳で結婚して、子供が生まれてからの生活はもう、これまでと全然違います。夢だけ追っていたくても、現実がものすごい勢いで迫ってくるので」

収入は月35万円

夢追う中年の肖像 レアレア桑折正之

愛犬のシーズーとたわむれる桑折さん。「家には寝に帰るだけの生活。上の子は5日ほど寝顔しか見てないです」

 収入は月35万円ほど。その8割が、「やよい軒」でのアルバイト代だ。板橋区の大山店で20年以上働き、一時は店長まで上り詰めた。 「アルバイトで稼げる限界が、月35万~38万円じゃないですかね。コロナ禍でフランチャイズのオーナーが店を手放すことになって、直営店に変わったんです。それに伴って、本部の社員が配属され、バイトの僕は店長代行に。そのときの従業員との気まずさったらなかったです。  でも、僕は毎月、内規ギリギリまで働かせてもらっているので、ありがたいんですよ。今から新しい場所で働いても、いきなりそんなにシフト入れてもらえませんから」
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さらにUberEatsも…
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