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「前の職場では〜」を連呼する社内の嫌われ者。どの職場にもいる“転職出羽守”の実態とは

辞めた会社を引き合いに出して現職をディスる嫌われ者

転職出羽守

写真はイメージ

 出羽守(でわのかみ)という言葉をご存じだろうか。  他者の例を引き合いに出して物事を語る人のことで、特に海外在住の日本人が現地の習慣や制度などを引き合いにして、日本のことを貶めるような発言をすることを最近では指す。初期のコロナ禍において、「今のニューヨークは2週間後の日本です!」みたいなことをSNSで発言した方が、後に「この出羽守が!」と総スカンを食らったことは記憶に新しい。  そんな出羽守、意外と身近にもいるのである。「前の会社ではもっと効率的なシステムを構築して〜」や「私が以前いた会社ではこんなことはしてなかったですね」なんて話を聞いた方、意外と多いのではないだろうか。今回はそんな“転職出羽守”たちのエピソードを紹介したい。

過去の栄華にすがるおっさん出羽守

「メガバンクにいたことをやたらと持ち出す40代後半の上司がいるんですが、本当にウザい。『今のメガバンクはダメダメだけど、オレたちが新卒で入った頃はさぁ〜』が口癖。ってか、今ダメになってる理由って、あんたらの世代が管理職やってるからじゃね?って。お客さんとの打ち合わせでも、『昔のメガバンクではですね〜』って話をするんですが、今、コンサルしてほしい人に昔のメガバンクの話なんてしちゃダメでしょ。仕事もデキないし、人望もない。なぜあの人が会社にいられるのか……。我が社の七不思議の1つです」(20代・コンサル)  40代にして、もはや老害の域に達していると若手の間では後ろ指を指されているのだとか。
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20代転職者の若手出羽守
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グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

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