更新日:2022年04月06日 17:54
恋愛・結婚

結婚式が中止なのにご祝儀って必要? コロナ禍のご祝儀事情で友人トラブルも

ご祝儀二重支払い問題

 結婚報告を受け、即座にご祝儀を郵送した場合、こんな問題に直面する人もいる。都内に住む20代会社員のAさんは「ご祝儀を二重で払わなければならない状況になってしまった」というのだ。 「昨年の春に親友から結婚報告を受けたのですが、コロナの感染状況を鑑みて、入籍の時点では結婚式を挙げるか決まっていませんでした。私も『結婚式をやらないのなら……』と思い、すぐにご祝儀を郵送したんですが、その半年後に結婚式を挙げることが決まったんです。少人数で開催される結婚式に呼んでもらえた喜びが大きかったですが、それと同時に『結婚式に行くということは、もう一回お金出さなきゃいけないかな?』と思いました。私にとっては相場の3万円も大きな出費で、それがもう一回となると1ヶ月の家賃超えでして……笑。仲の良い友達ですし、お祝い事なので気持ち良く贈りたいですが、正直『出費嵩んだなぁ〜』とは思ってしまいました」  このケースは世間的に珍しいケースではなくなってきている。筆者である私も、昨年結婚式未定の友人に結婚祝いを送り、その数ヶ月後に結婚式を挙げることになったという、似たようなケースに遭遇した。筆者の場合は、最初にお金ではなく品物を贈ったため、後にご祝儀を渡しても特に違和感はなかった。しかしこれが、最初にご祝儀としてのお金を贈っている人なら「二重で出費した」と言いたくなるのも理解できる。  これに関しては、結婚式を挙げる側が「この前ご祝儀頂いてるから結婚式は手ぶらで来てほしい」と言うなど、多少は配慮をしてほしいところだ。

お互いの気持ちに寄り添わなければならない

 コロナ禍で新たに生まれたご祝儀にまつわる問題は、他にも似たようなケースが多数あるようだ。結婚する側の人は、相手に「祝ってほしくて伝えているわけではない」という意見もあったが、過去に相手の結婚式に参列してご祝儀を渡しているのなら、多少は「お金が返ってくる」という感覚もあるだろう。そんな状況で友人に「コロナが落ち着いたら〜」と、お祝いを後回しにされたら、釈然としない気持ちになるのは当然のこと。お祝いする側の「ご祝儀二重支払い問題」も含め、お互いの気持ちを考えて行動すれば、こういった問題は起こらなくなるはずだ。  日常生活がコロナ禍によって日々変遷していくなかで、今まで何も気にせずに当たり前に行っていたことに不都合が生じるようになった。思わぬところで人間関係に亀裂を生まないよう、コロナ禍である今こそ、相手の気持ちになって考えることを心がけなくてはいけない。 取材・文/みなもとひかる
お酒は飲めなくてもおつまみ大好き。趣味はゴルフ・筋トレ・パチンコ・神頼みの自称清楚系純情女子ライター。長所は諦めが悪いこと。「なせばなる」「なんとかなる」をモットーに、何事にも全力で取り組みます!  Twitter:@minnapikapika
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