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小林麻耶は洗脳されていない。界隈で起こる”劇場型騒動”に巻き込まれるな

小林麻耶ショーの観客になってしまわないよう注意

つまり麻耶さんは「入り込む」気質なのだと思う。 ‘18年4月、グランドプリンスホテル新高輪で開催された「シンデレラ・プロジェクト」というイベント。そこに参加していた麻耶さんは、子宮系界隈のスピリチュアリストたちと共に奇抜なウエディングドレス姿でランウェイを闊歩し、司会の吉本芸人に抱きついて喜びを表現するなど、異常なほど高揚感を漂わせていた。私も含め何人ものウォッチャーは、その目つきや様子がおかしいことに注目した。 「宇宙講義」などが繰り出され、「子宮委員長引退式」まであったイベントだ。有名タレントの立場で乗り込んで我を忘れたように楽しむのは、ある意味で並のメンタルではない。それでも「他人にどう思われようと関係ない」「私は私」「正しさより楽しさ」などというスピリチュアル系自己啓発でありがちな思考の数々が、彼女にはぴったりとハマったのだろう。 さて、夫の國光氏には、「スピリチュアル能力ありません」と正直な暴露でもしない限り、あまり興味がない。ただ、「洗脳」はしていないにせよ、妻と計画的に海老蔵氏の暴露をしていることは分かる。だから、この話題に触れる時に注意してほしいことがある。 争いの様子がネット上で誰でも見られる時代、皆さんは“ショー”の良いお客さんになっていないかということだ。

これは勧善懲悪の構図ではなく、単なる親戚同士の揉め事

たとえば海老蔵氏が「気功師」に傾倒し麻央さんの治療が遅れたとの話に、「なんて酷い」と怒る気持ちは分かる。しかし、ちょっと冷静に考えてほしい。その是非はともかく、スピった人達がそれを非難できる立場なのか、と。國光氏だって“遠隔ヒーリング”みたいな民間療法以下のことをやっているわけだ。 暴露の内容にしても、海老蔵氏の性質への言及がメインになっている。もともとヤンチャな人であることが、梨園からも懸念されていた。そこを攻めた夫婦二人の評価が上がるのなら違和感を覚える。 これは決して勧善懲悪の物語ではない。ただの浮世離れした親戚同士の揉めごとなのである。 3月30日には麻耶さんが、海老蔵氏から謝罪があったと明かした。ここからどういう着地点を作るのか、個人的にはすごくどうでもいいのだが、それを「正義は勝つ」のように演出してきた場合には注意が必要だと思う。 國光氏はお得意の“手かざし療法”などがあるし、麻耶さんはスピリチュアル・カウンセラーとして活動を開始するという。たとえ二人が一連の騒動の「勝者」となった場合でも、果たして表舞台に出して光を当ててもいいのか、それだけは慎重に考えてもらいたいものだ。 文/黒猫ドラネコ
九州出身。30代後半のライター。怪しいスピリチュアルや陰謀論、信者ビジネスなどを観察し潜入取材も敢行する。超甘党。 Twitter:@kurodoraneko15
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