「最低3回は見てほしい」上原亜衣が浅草ロック座復帰に懸ける想いとは
「別れを惜しむファンが公演終了後も帰らず、みんな終電を逃した」「初日から千秋楽までノンストップで満員御礼。売り上げも過去最高だった」――等々。2016年、上原亜衣が現役最後の場所として選んだ浅草ロック座でのストリップは、ファンの間で今も伝説として語り継がれている。そんな彼女が5月1日、浅草ロック座に帰ってくることになった。公演直前の上原亜衣に、緊急インタビューを敢行した。
* * *
――6年ぶりのストリップ復帰。いよいよ間もなく幕を開けますが、今の心境は?
上原亜衣(以下、上原):10日ほど前からお稽古が本格的に始まったのですが、体中が痛くて朝起きれません。当時は20代半ばだったので、この差は大きいな……と痛感しています(笑)。目はぱっちり覚めるのだけど、体がなかなか動かなくて。
それでもファンの方に応援していただいて、なんとかやっています。私が出る興行のチラシをわざわざ浅草まで取りに行って、周りに配ってくださる方もいて。本当に嬉しいです。
――そもそも、復帰に至った経緯とは?
上原:18歳でデビューしてから23歳で引退するまで、無我夢中で走り続けてきました。「もうやり切ったな」と納得できたので、ロック座さんで最後に踊らせていただいて、引退することに決めたのが2016年でした。SNSも消して、表舞台から去ったんですね。
引退後は旅行に行ったり、友達と朝まで飲んだり、二度寝したり。それまでできなかったことをたくさんやりました。もちろん楽しかったけど、一方で物足りなさを感じることも。それで、“上原亜衣”として、もう一度表舞台に出ようと決心したのが2年半ほど前なんです。
とはいえ、裸になるお仕事はしてこなかった。だから、今の私がストリップの舞台に立つというのは、かなり大きな決断でした。理由の1つは、お世話になった浅草ロック座さんがコロナ禍でしんみりしていると知ってこと。何か恩返しができないかと思ったんです。
ストリップって、「ただ裸を見せるところ」ってイメージをお持ちの方が多いんです。でも、実際は違くて。唯一無二で最高峰のエンターテインメントだと私は思っていて。「エロ」というより「エモ」いって表現が近いのかな? 感動してお客さんも泣いて、踊ってる私も泣いて、みたいなことが本当に起きうる不思議な場所なんです。
これ、ロック座に足を運んでことのある方ならわかってもらえる感覚だと思う。「私なんかが今、出たところで……」なんて不安もあるけど、少しでも話題になってくれたら嬉しいなって。
なぜ、ストリップに復帰?
「何か恩返しができないか」
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ