ジェットスターの情報は、CCO代行兼コマーシャル本部長の阿部 元氏に聞いた。 ――セール売り出しに関するご苦労はどこにありますか。 「コンセプトが伝わり、お客様に驚きやワクワクを感じていただけるような、ジェットスターらしいキャッチーな呼称になるよう、チームで話し合いながら決めています」と、利用者の期待に応えたい社員の熱い気持ちが伝わる。 ――セールの将来展開はどうなっていくのでしょうか。 「セール運賃の基本であるエコノミークラス片道『Starter』の基本ポリシーは変えず、今後もお客様に驚きとワクワクを感じていただけるように、セールやキャンペーンの対象を増やし、企画・実施して参ります」とのことだ。 　過去に人気のあったセールでは、旅につきもののグルメを題材にしたものがある。ラーメンやおでん、タピオカドリンク等、季節やトレンドを感じるグルメ1食に「支払ってもいい」と思う全国平均の金額をセール運賃に設定し、気軽に旅に出てほしいという想いを込めて、特別セールを実施したとのことで、セールにも利用者を惹きつける工夫を盛り込む。 　企画担当者からは、セール情報ではないもののお得に利用できる方法があると聞かせてくれた。「他航空会社・旅行会社のWeb価格より高い場合、お問い合わせフォームでご連絡いただくと、諸条件適用にはなりますが、その価格より10％引きになるサービス“最低価格保証”があります。 　また、選択した日と期間の運賃が下がった際にお知らせメールが届く“プライス・ウォッチ”もありますので、両方を活用すると航空券をご購入いただきやすくなります」と教えてくれた。 　両社に聞き取った内容をまとめてみると、想定より多くのセールの機会があることがわかったことだろう。しかし、セールも全ての便に適用されることは少ない。時間に制約のある人は「思い立った時が予約どき」であることを念頭におき、想い出ある楽しい旅を楽しんで欲しい。 ＜取材・文・特記以外の撮影／北島幸司＞ 航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing