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ワンオペ育児にウンザリ。夫が妻不在で気づいた育児の大変さ

育児が「こんなに大変だったとは思わなかった」

赤ちゃんを抱っこする日本人の男性「もう首も据わっているし、7カ月なので、午前と午後に離乳食以外はミルクの回数もだいぶ減ってラクになっているはずなのに……出発してすぐに夫から“早く帰ってほしい”というメッセが届いたんです。急に具合が悪くなったのかと思って、慌てて読んだら“赤ちゃんが泣き止まない”っていう内容で唖然としました。普段からミルクをあげていればわかることなのに。私は“ミルクの温度が冷めすぎていない? おむつは濡れていない?”と返信しました」  ヒカリさんは、美容院の後、どこにも寄らずに帰宅したという。 「本当はスタバに寄ったりのんびりしたかったのですが、娘の様子が気になって帰ることにしました。家に着くと、夫は“こんなに大変だったとは思わなかった”と言ってきたんです」

コンビニスイーツのお土産よりも、日ごろの家事の手伝い

 これが転機となって、夫は積極的に育児に参加するようになったと話す。 「それまでは、会社の人と飲んで帰ってくることもあったのですが、子どもをお風呂に入れてくれるために早く帰るようになりましたね」  ヒカリさんの夫は、家事や育児で具体的に何を手伝えばいいのかがわからなかったそうだ。 「トイレットペーパーが無くなれば私が補充し、洗い物がシンクに溜まれば私が洗っていました。ぜんぶ自動で片付いていたりしたら、夫は気づかないですよね……(苦笑)。それからは、やってもらいたいことを伝えるようにしました。リモートワークの日は洗濯物を干してもらったり、私がスーパーに行っている間に掃除機をかけてもらったり。たった20分ほどでできる家事でも代わってもらえるだけで、凄くラクになると実感しました。  一つひとつの家事はそんなに重要ではないように見えるのですが、積み重ねなので。夫が手伝ってくれるようになってからは、あまりイライラもしなくなりましたね」    もしかしたら、育児中の妻をねぎらってコンビニスイーツや高級アイスなどを買って帰ることもあるかもしれない。しかしそれよりも、じつはちょっとした家事を手伝ったほうが喜んでもらえるだろう。  どうしても育児は授乳や添い寝など、母親がメインになってしまうことが多い。しかし、父親でもできることを手伝うことで、負担も軽減できる。その結果、夫婦関係が上手くいくこともあるようだ。 <取材・文/池守りぜね>
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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