香川照之が銀座クラブで性加害…ホステスが客のセクハラを注意しにくい事情
俳優の香川照之が東京・銀座の高級クラブでホステスに性加害をおこなったと報じられた。『週刊新潮』9月1日号によると、香川は2019年7月に銀座の高級クラブでホステスの女性の下着を剥ぎ取ったり無理やりキスをしたという。香川は8月25日、自身が司会を務める情報番組で、事実と認めて謝罪した。
「わいせつ行為は許せないし、ママが止めないことは問題だと思う」
そう言って怒りをあらわにするのは、某所のクラブに勤めるホステスのユリナさん(仮名・32歳)。彼女自身も客からのセクハラ被害に遭った経験があるという。ユリナさんいわく、「実際、気をつけないといけないのは、営業中よりもアフター(営業後に客とホステスが店以外の場所に出かけること)」だと言う。
「アフターでお客さん4人と店の女の子でカラオケのあるバーに行ったんです。店ではおとなしく飲んでいたお客さんなので安全だと思っていました。でも、バーで飲んでいるとお客さんの1人が急に脱ぎだして、私たちにも『脱ぎなよ!』と冗談っぽく言ってきたんです。
私がやんわりと断ると、脱いだ客が隣に座って私の腰辺りをベタベタと触ってきたんです。怖くなったので『ちょっと飲みすぎたみたい』とトイレに行くフリをしてママに電話をしました」
店外の出来事とはいえ、すぐにママが駆けつけてその場を収めてくれたという。
「その後、ママは客を煽り、バーで30万円近くの金額を使わせました。ママとバーのオーナーは知り合いだったので結託してマージンをもらったんだと思います。翌日、出勤するとママに『昨日は怖かったでしょう』と言われて普段よりもかなり多めにタクシー代をもらいました。
ママいわく、昨夜のセクハラ客は出禁にしたそうで2度と見ることはありませんでした。クラブはキャバクラと違い、個人ではなく店で客を抱えていることも多いので、セクハラをされたとしてもホステスが注意できないこともあります。香川さんの件もママがわいせつ行為に走らせる前に注意するなど対処すべきだったと思います」
ましてや、店内でのセクハラ被害だ。大事になる前にホステスを守るのは店の責任者であるママの仕事だとユリナさんは言う。
いったい、なぜこんな出来事が起きてしまったのか。今回は、クラブやキャバクラなど、夜の世界のセクハラの実態や、ホステスやキャバクラ嬢が客を注意しにくい事情について現場の声を聞いてみた。
クラブでは「ママが対処するべき」
ホステス自身が客を注意しにくい事情「個人ではなく店が客を抱えている」
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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