コロナ貧困のキャバ嬢が昼の仕事を探すも…待っていた厳しい現実
新型コロナウイルス収束の兆しが見えない中で「もう、生活できない」と怒りをあらわにするのは、コロナの感染源として名指しされてしまった「夜の街」で働くキャバクラ嬢達だ。
緊急事態宣言の再発令を受け現在、午後8時までの時短営業となってしまった彼女達が、厳しい状況を語った。
話を聞いたのは大阪の大阪のキャバクラに勤務するミカさん(仮名・26歳)。
「昨年4月の1回目の緊急事態宣言のときに、長期間休んだことで仕事に対してすっかりやる気をなくしてしまったんです。趣味がWebデザインなので、これを機に昼の仕事に転職でもしようかと求人サイトを色々見ていたのですが、なかなか良い条件がなくて。結局、何もやる気が起きないまま店が再開したのですが出勤を週2回に減らされたんです。お客さんが来ないと早く帰らされるので、月収は25万円から8万円近くまで下がりました。
それでも節約しながらどうにか生活していたのですが、11月に入ってまたもや時短営業。オマケに緊急事態宣言ときて、本当にきついです」
そう肩を落とすミカさんは、11月に時短営業になったときにふたたび昼の仕事を探しはじめたという。しかし、待ち受けていたのは厳しい現実だった。
「ECサイト、美容クリニックのサイト運用などWebデザインが勉強できる求人を見ているのですが、ほとんどが社会人経験があることが条件なんです。今まで水商売でしか働いたことがかったので、募集の時点で門前払いです。そんな中でも唯一、面接まで行けたのがギャル服を取り扱うECサイト。企業HPを見ると社長がイケイケな感じで、代表も元キャバ嬢っぽい雰囲気だったんです。茶髪やネイルもOKと書いてあったので、これならいけるだろうと髪の毛もそのままで面接に行ったのですが、1か月以上経った今でも返事がありませんね」
筆者も経験があるが、ある程度の年齢がいっているキャバ嬢が昼の仕事に転職するというのは条件でかなり絞られてしまう。特にコロナ禍での状況となると余計に難しいだろう。
月収は8万円まで落ち込む
昼の仕事を探すも…厳しい現実が
1
2
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
“普通のおじさん”なのに、なぜかキャバ嬢と付き合える男性の特徴7選
「金払ってるからいいだろ」50代セクハラ客に“偶然居合わせた取引先の社長”が放った「会心の一言」
銀座ホステスが1セット4000円の安キャバに勤めてみたら…出会った“痛客”の珍言動7選
「投資詐欺で500万円がパー…妻にも言えません」53歳の相談に、陽キャなキャバクラママの助言は?
「女性にとってどうでもいいこと」なのに、男性が気にしがちなこと5選
コロナ貧困者の声「安全な場所にいるお前らに、俺らの気持ちがわかるか!」――2021年ベスト10
ギリギリの車上生活をする非正規40代。24時間営業のジムに駐車、公園で洗濯――2021年ベスト10
「救急車に乗りたくない」コロナ失職のホームレス20代男性、ケガより治療費に驚愕
コロナ禍で銀座ホステスたちは…ファミレスと焼肉屋のアルバイトを掛け持ち
資産はゼロ。「すべてはコロナのせい」と主張する、困った母親
香川照之が銀座クラブで性加害…ホステスが客のセクハラを注意しにくい事情
4500万円を“女性たち”に捧げた49歳和菓子屋の正体「俺は素人とは絡まない」
時短営業で窮地に立たされた大阪のスナック。打開策は「唐揚げ弁当」の販売?
コロナ貧困のキャバ嬢が昼の仕事を探すも…待っていた厳しい現実
妻に“キャバクラ通い”をバレないためにすること…元キャバ嬢が伝授
“1か月半の昏睡”と8か月の入院で「三途の川を見た」。コロナ重症化でエクモに繋がれ生死の境をさまよった43歳男性が告白
「悔しいけどもう無理」和食チェーン社長が後悔する、大失敗に終わった作戦。客足は増えるどころか…
約76兆円のコロナ予算の行方。補助金の過大受給、ずさんな採択…無駄遣いの実態を追う
急増する無人販売店…背景には「コロナ補助金」の影。事業再構築補助金のずさんな実態
正しく使われていない「消毒・除菌グッズ」…意外なNG行為を専門家が解説
この記者は、他にもこんな記事を書いています