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花にもNFTの時代到来!? デジタルブーケ専門店「メタフローリスト」で花を買ってみた

フラワーアーティストの東信(アズママコト)は、これまでにディオール、ブルガリといった名だたるラグジュアリーブランドとのコラボレーションをはじめ、ドイツの高級家電ミーレのキャンペーン、ウィスキーブランド、グレンモーレンジィのパッケージデザインを手がけるなどグローバルに活躍している。国内だと彼が監修した、2021年末の紅白歌合戦の壮大な花のステージやゆずの衣装を記憶している人も多いだろう。

東氏はフラワーロスのない花屋の先駆け

東氏は、2002年より、オートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS(ジャルダン・デ・フルール)」を営む。当時としては画期的だった完全オーダーメイドによる受注生産システムを確立し、時代のニーズを先読みしたフラワーロスのない花屋の先駆けでもある。 一方で、実験的なクリエイションを展開する「AMKK(東信、花樹研究所)」を立ち上げ、宇宙に花を飛ばしたり、氷の中に閉じ込めたり、巨大な植物彫刻を世界各地に出現させるなど、常識を超えた表現活動を通じて芸術分野における花の価値を高め、数々のムーヴメントを築き上げきた。フラワー業界ではかなり異彩を放つ存在だ。

デジタルブーケ専門のオンライン花屋「META FLORIST(メタフローリスト)」

その東氏が、去る9月30日に、新たにデジタルブーケ専門のオンライン花屋「META FLORIST(メタフローリスト)」をオープンした。しかも、NFT作品だと聞き、早速ショップを覗いてみる。
メタフローリスト

デジタルブーケ専門のオンライン花屋「メタフローリスト」

オープン時は、3作品が100点限定で販売されていたが(現在全て完売。次回の発売は、10月18日とのこと)、どれも不思議な形状をしている。東氏の作品は多彩な花材を用いた、溢れ出る色の洪水、既成概念にとらわれないダイナミックさで知られているが、ここに並ぶのは、同系色でまとまっているものの、いろんな種類の花が合体しているありえない造形をしたユニークな植物。なのにあたかも実在するかのようなリアルな質感のビジュアルだ。もちろん美しいのだが、敷居の高いアート作品というよりは、もっと大衆的なエンタメ作品に近い。
初回販売された3種類のうちの1種類

初回販売された3種類のうちの1種類

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仮想通貨でなく、日本円で買える!?
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