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これは職業病? 元ガールズケイリン女王が運転中に気になること

ガールズケイリン女王が語る「職業病」とは

 ガールズケイリンの人気筆頭格として、1つの時代を牽引してきた高木真備さん。昨年末、デビュー当時から目標に掲げていた「オッズパーク杯 ガールズグランプリ2021優勝」を見事に達成。年間賞金女王の称号を獲得し、「やり切った!」という気持ちで今年5月に選手を引退しました。現在は保護犬・保護猫活動を行なっています。  そんな高木真備さんに、元ガールズケイリン選手としての、さまざまな裏話を聞いてみたいと思います。前回はガールズケイリン選手のメイク事情について、そして第2回となる今回は「ガールズケイリン選手の職業病」についての話を聞きました。  特殊な仕事であればあるほど、一般の人には理解できない特殊な「職業病」があるものです。勝負の世界に生きてきた女性の競輪選手となると、引退した選手を含めてもおそらく300名程であり、普通の人には考えられない“クセ”があるのではないでしょうか。

車の運転中は“レース脳”に

高木真備さん

2022年3月に開催された「ガールズコレクション」に出場した高木真備さん 
提供:公益財団法人JKA

 高木さんがまず最初に話したのは、車の運転をしている時の職業病について。「もちろん法定速度は守っていますが、運転しているとついレースの時の考えをしてしまうんですよね」と語る高木さんは、ガールズケイリンならでは位置取りやスタートのイメージを運転中にしてしまうようです。 「例えば高速道路で並走になったときに、『これはこの人の後につくべきなのか? いや、行かせないで前に出るか……』みたいなことを自然と考えてしまいます。『この人は私の前に入りたがっているから1車入れるべきか、さらに下がって2車入れるべきか……』みたいに位置取りが気になってしまうんですよね。一般道でも、青信号になって隣の車よりも出るの早かったら『今のダッシュ良かったな』と思ったりします(笑)」  男子の競輪はラインが決まっていますが、ラインが決まっていないガールズケイリンにとって、位置取りも勝負を左右する重要なポイント。位置取りやスタートの練習を現役時代に必死でやってきた高木さんだからこそ、同じスピード感で走る車の運転中も“レース脳”になってしまうようです。
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お風呂ではつい人の足を見てしまう…
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