「修業は0日、YouTubeで寿司の握り方を覚えた」日本1バズる寿司屋大将の想い
いま、日本で1番「バズっている」寿司屋がある。「有楽町かきだ」は、創業わずか1年未満にして、超予約困難。Twitterではツイートが1万件以上いいね!やリツイートされ、毎日予約のDM(ダイレクトメール)が200件以上届くという。
そんな同店で寿司を握る大将の蛎田一博(かきだかずひろ)さん……じつは、本業は転職エージェント。今期で7周年を迎える株式会社ユニポテンシャルの社長を務めており、自らを“転職大将”と名乗る。
まったくの畑違いにもかかわらず、彼はなぜ、いきなり寿司屋をオープンさせたのだろうか。
「コロナ禍で会社が暇だったんで、毎日釣りに行って。釣れた魚をまかないの海鮮丼として社員に出したのがはじまりです。社員の数が多すぎて、僕の釣る魚だけじゃ足りなくなってしまった。
そこで知り合いの卸業者に豊洲市場に連れていってもらって、魚の仕入れを覚えたり、YouTubeで魚のさばき方をみて研究したりしていくうちに、海鮮丼のクオリティがどんどんあがって。さらにそれがいつの間にか話題になって、取引先の企業に『うちにも作りにきてよ!』と頼まれるようになりました」
出張海鮮丼は大好評。次第に大将は「ラーメン二郎のような店を作りたい」と考えるようになったと話す。
「ラーメン二郎の総帥(山田拓美氏)をリスペクトしてるんです。あんなに美味しくて安くて大盛り。そりゃ行列になりますよ。だんだん海鮮丼でラーメン二郎のような店をやってみたらどうだろうかって、欲がでてきたんです」
“どうせ作るなら絶対に行列店にしたい!”と考えた大将だったが、それはいとも簡単にかなってしまう。
「ランチの海鮮丼のみではじめたんですが、すぐに開店1時間前から30人も待つ店になってしまって。こんなにすぐに目標を達成できるとは思わなかったから、やりきった感がでてしまいました」
毎日行列は増えていき、そのまま続けていけば順風満帆だったはず。だが、大将はわずか10日で海鮮丼のランチ営業をやめる決断にいたる。
「もともとは1年限定で安く借りれた店舗なんです。1年しかないし、僕の趣味ではじめただけだし、別に儲からなくてもよかった。寿司屋だけにネタといいますか(笑)。週1でも週2でも好きなお客さんだけいれて“寿司”を握ってみたいな、という気持ちが芽生えてきたんです」
まかないの海鮮丼が社員や取引先に大好評
「ラーメン二郎のような店を作りたい」

ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
この記者は、他にもこんな記事を書いています