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高級寿司店の大将“外国人客急増で売上げ3倍”も素直に喜べないワケ「お客さんのニオイが…」

 最近ではコロナの影響も収まり、海外からの観光客も増加しています。海外からの観光客は大きな利益をもたらしてくれる一方で、異文化ならではの迷惑行為もつきもの。今回はそんな観光客にまつわる寿司店の苦悩をレポートします。
寿司屋

※画像はイメージです

老舗の高級寿司店を営む大将

「いやあ長かったですね。補助金などの恩恵でなんとか店をたたまずにすみましたが、ここまで長引くとは思いませんでした」  新調したカウンターを満足そうに見ながら話す門田さん(仮名・49歳)。都内の下町で、親の代から受け継いだ老舗の高級寿司店を営む大将です。 「おやじの代からひいきにしてくれているお客さんに加えて、ここ最近では私と同年代の“ごひいき2代目”の面々も顔を出してくれるようになったんです。ただ、コロナによってお店は寂しくなりましたね。最初は軽く考えていたのですが、先が見えない状況に陥って正直マインドもやられそうでしたよ」

アフターコロナに向けた先行投資

 そんな中、門田さんはこの閑散とした状況を逆手にとって店内改装に着手したといいます。 「おやじのころから何一つ変えてない店内なんですが、確かに趣はあるものの、壁や床などは相当くたびれた感じで、厨房まわりもずいぶん古くなっていました。幸か不幸か、お店を閉めて改装できるのは今しかないと思い着手しました」  コロナ禍で部材の納入遅延が理由で、改装工事に予定より多くの時間を要したものの、見違えるようになった店内に門田さんは心ときめいたそうです。
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嬉しい悲鳴の中起きた事件
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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