性被害を受けた元自衛官が“女性の先輩に言われたこと”。悪しき伝統をなくすためには――2022年トップ10
2022年、日刊SPA!で反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。今年、大きな影響があった「ニュース」部門の第5位は、こちら!(集計期間は2022年1月~11月まで。初公開日2022年11月9日 記事は取材時の状況)
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自衛隊の離職率は極めて高い。研修終了後10年以内に50%程度が辞め、定年退職まで残るのは、同期のうち4割程度ともいわれている。私たち国民を守ってくれるはずの組織が、なぜそんな状況になってしまうのだろうか。
任務中、複数の男性隊員から性被害を受けた元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが、10月17日、加害者から直接の謝罪を受けた。
実名で顔を出し、被害を訴え続けた1年半。孤独な闘いに、ようやく“区切り”がついた形となった。その会見で五ノ井さんはこう話した。
「謝罪を受けたときは涙が出ました。これまで本当に数えきれないほど辛いことや悲しいこと、悔しいことがあったので。真実と謝罪だけを求め、自分だけを信じて闘ってきたことが報われて良かったです」
それを踏まえ、五ノ井さんはハラスメントをいまだに生んでいる自衛隊内の環境をリセットすべきだと力説する。
「女性の先輩に言われたことで覚えているのが『これでも優しいほうだよ』という言葉。昔はもっとひどかったらしいんですね。もちろんハラスメントに関する授業はあるんですが、教官が教科書をサッと読み上げて終わり。いまにも寝そうで話を聞いてない人もいました。だからこそ、“悪しき伝統”のようなものが、当たり前のように残ってしまっているのだと思います」
「謝罪を受けたときは涙が出ました」
“悪しき伝統”がなくならない理由
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大学を卒業後、土方、地図会社、大手ベンチャー、外資など振り幅広く経験。超得意分野はエンタメ
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