お金

<有馬記念>レース傾向と「2頭の注目馬」を競馬の達人が徹底解説

有馬記念はこの2頭に注目!

 それでは最後に、有馬記念の注目馬について解説していきます。  1頭目はタイトルホルダーです。  今年の天皇賞(春)を7馬身差で圧勝した同馬は、昨年の菊花賞でも5馬身差をつけて制しています。その菊花賞は比較的ペースが緩く、逃げたタイトルホルダーにとっては楽な展開でもあったため、次走の有馬記念では5着に敗戦してしまいましたが、前述の天皇賞(春)に加え超ハイペースとなった宝塚記念も勝利。  宝塚記念は今年のG1の中でも最もレベルが高いレースだったと筆者は考えており、このレースで国内最強の座を勝ち取ったと言えるでしょう。スタミナに磨きがかかった今年のタイトルホルダーなら、昨年のリベンジを果たせるのではないかと考えています。

もう1頭は穴馬のあの馬

 もう1頭の注目馬はボルドグフーシュです。
競馬

菊花賞で、ロングスパートから勝ち馬をハナ差まで追い詰めたボルドグフーシュは穴馬の資格十分。
写真/橋本健

 今年の菊花賞は非常に優秀で、タイトルホルダーが制した昨年の菊花賞よりも2秒ほど速く、勝ちタイムは3分2秒4が記録されました。その菊花賞の2着馬であり、歴代の3000m戦において、走破タイム3分2秒9以下かつ上がり1位を記録した馬は、ナリタトップロード、ソングオブウインド、ゴールドシップ、サウンズオブアース、サトノダイヤモンド、そしてボルドグフーシュしか該当馬がいません。  そして、香港ヴァーズ4着後に引退してしまったソングオブウインド以外は、全てその後古馬G1で連対を果たしているのです。脚質的にも道中でポジションを押し上げた同馬は有馬記念向きですし、穴馬として一発を期待しています。  有馬記念当日はクリスマス。この記事を読んでいただいた皆様にとって、良いプレゼントになる事を願います。そして、今年の私のコラムは今回で終わり。今年も一年ありがとうございました! 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

安井式上がりXハロン攻略法安井式上がりXハロン攻略法

(秀和システム)

1
2
勝SPA!
おすすめ記事