更新日:2021年12月26日 11:45
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<有馬記念>競馬の鉄人3人が注目する本命&穴馬、レース傾向を徹底解説

競馬

写真はイメージ

 さあ年末だ! 有馬記念だ! 今年も多彩な馬たちが年末を彩るこのレース、まだまだ馬券をどうするか悩まれている方も多いのではないだろうか!? そこで今年の年末競馬注目レースを勝SPA!競馬連載陣の競馬予想家TARO氏、気鋭の予想家・安井涼太氏、元競馬雑誌編集長・松縄氏の超豪華3名による狙いの馬を一挙まとめて教えちゃいます!

今年の中山芝は圧倒的にイン有利 TARO氏の注目穴馬2選

 まずは17年以上競馬ブログ「TAROの競馬」を運営するTARO氏から。今年は有馬記念の舞台・中山競馬場では開催中に雨が少なくコースは例年よりも良さそうとみている。では早速注目馬を紹介してもらおう。  今年の有馬記念のポイントは“馬場”にあるとみています。2021年の秋の中山開催は好天続き。週末に雨が降ることはほとんどなく、例年以上に良好な馬場状態が続いています。有馬記念はコーナー6回の小回り戦。馬場状態が良ければ、後ろから競馬をする馬や、外を回す馬はなかなか届きません。  実は、今年の秋の中山の芝状態を象徴するデータがあります。9月以降、12月の3週目が終わった段階での中山芝の枠別成績ですが、その内容は圧倒的に内枠有利となっていたのです。
中山競馬場データ

TARO氏が作成した「中山競馬場 2021年秋・枠番別成績」

・今年9月~12月2週目までの中山芝枠別成績 1~2枠 勝率 12.9% 3着内率 29.7% 複勝回収率 113% 7~8枠 勝率 5.2% 3着内率 17.9% 複勝回収率 59%  ご覧の通り、1~2枠と7~8枠では圧倒的な好走率の差があり、買い続けた場合の回収率でも大きな差がついています。ちなみに、昨年同時期の1~2枠の成績はいずれも今年を大きく下回っていました。昨年は9月の時点で既に馬場が荒れていましたから、今年とは異なる馬場状態だったわけです。結果、有馬記念では外からの差しが届いています。

注目すべき2頭の穴馬

 つまり、今年の中山芝は例年と比べるとかなり状態が良く、このまま行くと有馬記念も内有利になる可能性が高い。そこで、今年の馬場で注目したい穴馬を2頭挙げておきます。 【穴馬候補1】ウインキートス  1頭目はウインキートス。今年の目黒記念で牡馬を一蹴した牝馬です。ウインキートスは2012年の有馬記念を制した、あのゴールドシップの産駒。ゴールドシップといえば暴君のような荒ぶるレースぶりが多くの競馬ファンの心を揺さぶり、時に多くのファンを泣かせましたが、産駒のウインキートスは器用なレースぶりが武器。目黒記念では2番手からの抜け出し。今回と同じ中山で行われたオールカマーでは、内枠から器用に立ち回り2着。もし内枠を引ければ、侮れない存在となりそうです。 【穴馬候補2】シャドウディーヴァ  2頭目はシャドウディーヴァ。今年の府中牝馬Sで待望の重賞初制覇を飾った牝馬で、前走のジャパンカップは7着。それでもコントレイルから0秒9差とそれなりに見せ場を作れていました。何より、鞍上は中山を知り尽くした横山典弘騎手。今回は息子の武史騎手がエフフォーリア、和生騎手がタイトルホルダーといういずれも有力馬に騎乗しますが、人気薄に騎乗する父の手綱捌きにも注目です。
taro

TARO
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。最新の著書に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中

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ジャパンカップと有馬記念の相性
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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