エンタメ

押尾学も参戦!日本初のオーバー30ホストクラブから始まる業界革命

“オジホス”は潜在的需要が高い

佐々木:ホスト業界でも年齢層の高い「オジホス」の需要は高まっているように感じます。 和地:少し前に学さんが出勤している日に、60歳の方が飛び込みで面接に来たんですよ。 佐々木:60歳はすごい! 押尾:その方は結果的にお断りしたんだけど、40代になってもギラギラした野心とか夢を持ってるっていいじゃないですか。 和地:だから、2月17日から毎週金曜に『シンスユークラシック』でホストオーデイションを開催しようと思ってます。 押尾:私も面接の審査員に加わります。 佐々木:どういう基準で審査しようと思われていますか。 押尾:やっぱり、なにかを惹きつける魅力じゃないですか。私もいろいろな経験をしてきたので、その人の目を見れば感じるものはある。そういう本気で取り組める気持ちがある方を採用したいですね。 和地:例えば、なにかに失敗して挫折したような方がセカンドキャリアで挑戦する場でもいいと思うんです。昔の自慢ばかりしててもしょうがないし、相手の話を聞いて、共感して、人生の失敗を踏まえたアドバイスができるのは「オジホス」にしかない強みですよ。 佐々木:私は18歳の時に36歳を指名してたんで、めちゃくちゃわかります(笑)。ホストは色恋で女のコに大金を貢がせて……という悪いイメージばかりが広がりやすいけど、そういうホストクラブの価値も世間に伝えていきたいですね。

盛況だった「ホスト体験ツアー」

和地:ありがたいです。僕らもそういう部分も売り込んでいきたいと思っていて、近いうちに「ホスト体験ツアー」を企画していて。昔、老舗のホストクラブとはとバスが提携して「ホスト体験ツアー」っていうのをやっていてすごい盛況だったんですよ。 押尾:観光としても面白いし、現場の空気も感じてもらえる。いいアイデアですよね。 和地:7分ごとにホストがぐるぐる回って接客してた(笑) 佐々木:7分ごとに(笑)。新しい客層の開拓にもなりそう。 和地:個人的にはホスト業界に改革を起こすタイミングをずっと伺っていたので、こうやって学さんの力を借りて発信できるのが嬉しいです! 押尾:(若干眠そうな仕草で)それはよかった~! 和地:という感じで、いつも適当なリアクションなんですけど(笑) 押尾:いやいや、本気でやります。ただ金曜以外はいつも夜11時には寝てるんですよ……(笑) 佐々木:今日は長時間の取材ありがとうございました。また、シンスユークラシックにも遊びに来させていただきます!  さまざまな業界で“セカンドキャリア”が議論される昨今、元・芸能界の異端児とホスト業界の異端児が挑む新たな取り組みに注目が集まっている。 押尾学 1978年5月6日生まれ。日本の元俳優、元歌手。ドラマに多数出演する一方で、バンド「LIV(リヴ)」のボーカル兼リーダーも務めるなど活躍。現在は建設業の傍らホストクラブ「シンスユー」の顧問を務める 和地貴史 日本初の30歳以上限定の“大人ホストクラブ”「Sinceyou Classic」を経営。歌舞伎町歴約20年。社長業も行いながら”Sinceyou Prince”アイドルプロデュース・BAR経営など、マルチに活躍 <インタビュー/佐々木チワワ 構成・文/吉岡 俊 撮影/金子シェリー>
現役女子大生ライター。10代の頃から歌舞伎町に出入りし、フィールドワークと自身のアクションリサーチを基に大学で「歌舞伎町の社会学」を研究する。歌舞伎町の文化とZ世代にフォーカスした記事を多数執筆。ツイッターは@chiwawa_sasaki

「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

21歳・現役女子大生ライターが送る、衝撃のデビュー作!

1
2