恋愛・結婚

SNSで賛否両論「デート代奢り奢られ論争」で発言者が“炎上”するワケ

男女が“ふるいに掛け合う”のが恋愛市場の真理

飲食店(レストラン)で喧嘩をする若い男女のカップル ここからお伝えすることが、実は筆者が一番伝えたいことであり、恋愛市場の真理です。  そもそも恋愛とは、女性側が一方的に男性を選ぶものでもないし、その逆でもない。ごくごく当たり前のことなのですが、双方が自分の恋人にふさわしい相手かどうか“ふるいに掛け合う”のが原則です。  男女問わず、恋人選びに条件がひとつもない人なんて存在しません。誰しも恋愛相手に理想を持っているし、大なり小なりの妥協はあれど条件を設けているはず。  ですから、奢られたい派の女性は、「私の彼氏になりたいならデート代は奢るべし」という条件を掲げているというだけで、奢ってくれない男性はその時点でふるいから落として恋愛対象外にすればいいだけの話。当然、逆に男性側も、デート代は男性側が全額出すべきという価値観の女性が嫌ならば、ふるいから落として恋愛対象外にすればいいだけの話なのです。  つまり、深田さんらの主張に共感・同調している女性と、その主張に異を唱えて反論している男性は、お互いをふるいに掛けて落とし合っているだけ。恋愛の価値観がマッチングしていないので、双方が恋愛対象外にすればいいだけの話で、違う世界(価値観)に住み分けがされれば、いがみ合う必要はなかったのです。

“奢られたい派なのに奢ってもらえなかった経験”は言わなくていい

 余談ですが、男性側は大別すると次の3パターンに分かれます。 ①デート相手が誰であろうと無条件で全額奢る男性 ②デート相手次第で全額奢るときもあれば、女性に出してもらうときもある男性 ③デート相手が誰であろうと女性にもお金を出してもらう男性  デートで男性に奢られたい派の女性にとって、恋愛観の相性がいいのは「①」の男性です。相性が悪い「③」の男性はお互いに恋愛対象外にすればいいわけですが、奢られたい派の女性にとって問題は「②」の男性です。 「②」はその男性にとって価値が高い女性には奢るというスタンスなので、「②」のタイプに奢られなかった場合、その男性から価値の低い“安い女”と見られていたことになってしまいます。  ですから奢られたい派の女性に老婆心ながら思うのは、“奢られたい派なのに奢ってもらえなかった経験”があるような言動は、控えたほうがいいのでは? ……ということ。 「私は“安い女”扱いされたことがあるんです!」と女としての価値の低さを公言し、自らを貶める発言になりかねないですからね。 <文/堺屋大地>
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
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