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“マスク拒否男”機内での動画がネット炎上、2度の逮捕。その後の人生を聞いてみた

今日もネットで何かが燃えている。明日もまた何かが燃える。あまたのネット炎上はときに激しく燃え盛るが、いつの間にか煙のように風に吹かれて忘れられていく。それでも続くのが人生ならば、彼らのその後はどうなったのか。 ’20年9月、格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション機内で客室乗務員からマスク着用を求められ、そのお願いを拒否したところトラブルに発展。機内に居合わせた乗客がその様子を動画撮影し、ネットに投稿したことで炎上してしまう事件があった。今回は、その当事者である奥野淳也さん(36歳・無職)のその後に迫っていく。

その後の「マスク拒否男」に会いにいった

ルポ[ネット炎上後]の人生

「妻の支えがあったからこそ裁判を続けられた」喫茶店で取材を受ける奥野さん。メディアで連日報道されていた険しい表情とは打って変わり、終始丁寧な口調で穏やかな表情だった。

’23年1月某日、指定された大阪地方裁判所の前で待っていると、男が小走りで駆け寄ってくる。“マスパセ”こと奥野淳也さんだ。たった3分の遅れを詫びる彼を近くの喫茶店に案内し、「マスク拒否男」として炎上した経緯を聞いた。 ちなみに名刺にも大きく書かれた“マスパセ”とは、マスクパッセンジャーの略。炎上後に自らマスパセ(マスク未着用途中降機乗客)の名でTwitterを始め、ことの経緯などをつぶやいている。

威力業務妨害と傷害、航空法違反容疑で逮捕

ルポ[ネット炎上後]の人生

’21年1月、威力業務妨害と傷害、航空法違反の罪に問われ、大阪府警関西空港署から大阪地検に送検。送検時もマスクは断固拒否した  写真/産経新聞社

奥野さんは、’20年9月に北海道・釧路空港から大阪・関西国際空港に向かうピーチ・アビエーション機内でマスク着用を求められて拒否したところトラブルに。航空機は機長の判断により新潟空港で緊急着陸し、奥野さんは強制降機させられた。 さらにその直後、機内に居合わせた乗客が撮った動画により、奥野さんと客室乗務員のやり取りがネットで拡散。’21年1月には運航を妨げたとして威力業務妨害と傷害、航空法違反容疑で逮捕されることになる。
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「怖かったですが、これも一つの経験」
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