仕事

研修後すぐに辞めた新入社員の不満「“目標を叫び続けるだけ”に意味あるの?」

 多くの企業が新入社員を迎え入れる春。新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変する。だが、業務内容や職場環境など、人により理由はさまざまだが、せっかく就職したにもかかわらず、すぐに退職をしてしまう人もいる。  たいてい「入社してみたら想像と違った」と感じるものだろうが、今回は2人のエピソードを紹介する。

「海外に関わる仕事がしたい」と思っていたのに…

研修 大学生の頃から海外旅行に行くことが多かった長岡翔さん(仮名・20代)。“将来は海外に関わる仕事に就きたい”という思いがあった。だが、それはコロナ禍によって打ち砕かれる。 「海外出張が頻繁にある会社に就職しました。しかし入社した頃から、徐々に新型コロナウイルスが流行し始めたんです」  長岡さんの会社は、コロナ禍の影響をモロに受けた。 「営業のための海外出張は制限され、リモートでの営業や商談に。コロナ禍が長引くにつれて、そのスタイルが定着していきました」

営業に出る機会が与えられず葛藤する日々

 会社の製品や業務について徐々に覚えていった長岡さんだが、例年であれば海外営業に回り始める時期になっても、その機会は与えられなかった。  いつになったらコロナ禍が収束するのか分からない日々。長岡さんは、入社時に抱いていた仕事内容の魅力とのギャップに悩んでいた。 「期待していた仕事がまったくできないことにより、だんだんモチベーションが低下していきました」
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“いまの会社に勤めている意味”がわからない
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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