仕事

研修後すぐに辞めた新入社員の不満「“目標を叫び続けるだけ”に意味あるの?」

“いまの会社に勤めている意味”がわからない

悩むビジネスマン 結局、“いまの会社に勤めている意味”が感じられず、1年未満で転職を決意した。 「短い期間で会社員を辞めたことで、周りからは『早すぎる』とか『この先どうするんだ』と言われました。もちろん、私も不安でしたが、コロナ禍でいろんな仕事のあり方が変わりつつある時期だったので。他のことにも挑戦してみようと思ったのです」

“本気”を認めてもらうまで終わらない研修、初日は全員不合格

 某人材派遣会社に新卒で入社した田中健二さん(仮名・30代)は、“ありえない研修内容”もさることながら、“求人募集とは異なる給料”だったため、すぐに退職を決意した。  入社した会社は非上場のオーナー企業。同期は約100人いたそうだ。 「研修が厳しいことは覚悟していましたが、想像を絶する内容でした。朝6時のラジオ体操から始まり、24時から26時に終了する。これが泊まり込みで1週間続きました。 “本気体験”をテーマに、将来会社で成し遂げたい目標を担当の先輩社員に“本気”で伝えることが課されました。ここでいう“本気”とは、目標にした内容を述べることではなく、ただただ“本気度”を認めてもらう、いわゆるメンタル的な内容です。研修初日は、“本気”を認めてもらうまで終わらず、結局26時の時点で全員が不合格でした」
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研修の最終日に…
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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