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とろサーモン久保田、4LDK“億ション”購入で振り返る「昔は家賃6万の3畳一間」絵画や音楽でも活躍

 お笑いコンビ・とろサーモンの久保田かずのぶが、4月5日(水)に「#久保田」名義の楽曲「芸人、家を買う。」をリリースする。芸人としては2017年に漫才頂上決戦「M-1グランプリ」で優勝しているが、ラッパー「MCサーモン」としても活動、数々のラップバトルにも参戦してきた。  さらに画家として2022年に開いた個展では1円から100万円までの全57作品が完売、作品集『なぐりがき』(イースト・プレス)を上梓するなど、多方面で才能を発揮している。
久保田かずのぶ

ラッパーや画家としても活動するお笑い芸人の久保田かずのぶ(とろサーモン)

 そんな久保田は“鬼才”とも呼ばれているが、どのようなことを考え、芸術や音楽に向き合っているのか。アトリエ兼自宅で話を聞いた。

久保田かずのぶ、アーティストとしての素顔

港区女子の裏の顔

久保田の作品「港区女子の裏の顔」

「以前、生け花を2~3回だけやった時に先生から『本格的に始めたらどうですか?』と言われたことがあって。たぶん、もともと芸術方面のことが好きなんでしょうね」  そんな久保田が絵を描き始めた動機は「ストレス」だという。相方(村田秀亮)が芝居の仕事を始めたことで漫才の仕事が減り、余った時間ができたのだとか。 「10年前くらいに麒麟の川島さんの家でたまたま絵を描いた時に、『ええやん、金になるぞ』と褒めてもらえたこともありましたけど」
ペンや筆

絵を描く際に使用しているペンや筆

 作品集『なぐりがき』では、作品ごとに文章も添えられている。久保田が言う。 「その日の気分で瞬間的に出てきたものを書いているだけです。出かける時に洋服を選ぶ感覚。前日にこういう服を着よう、と思ったことがないのと同じです」
壁

壁には自身の作品や有名アートのリメイクが並ぶ

 たとえば、「港区女子の裏の顔」という作品では、こう綴られている。 <絵の通り 裏の顔は銭のゲバ。ブランドバッグの値段でマウントを取り合う愚かなる地獄絵図

3畳一間の生活から夢を実現、都内4LDKの“億ション”購入へ

久保田かずのぶ 4月5日(水)にはマイホームについての楽曲「芸人、家を買う。」をリリースするが、サンプリングの元ネタになった人気ラッパー・十影の曲は、リノベーションを施した都内4LDKの億ション購入のきっかけにもなったと話す。 「じつは十影さんの『ラッパー、家を買う。』は2017年のM-1優勝の後に聞いて、すごく“夢”があるなと思ったんです。そして僕も夢を実現して家を買ったので、サンプリングさせていただいて楽曲をリリースしました。リリック(歌詞)は自分の思ったまま、家を作った時のことや、この世界に入った時のことを好きなように書いた。  芸人になりたての頃の生活を振り返ってみると、3畳一間で家賃6万の角部屋、扇形の変な間取りの家に住んでいた。当時はラーメンの残り汁に冷や飯を入れたり、シケモクを吸ったり。そういう感じだったんです」
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「全員に理解されなくてもいい」
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA

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【リリース情報】
#久保田/芸人、家を買う。 よしもとミュージックより4月5日から各ダウンロード・ストリーミングサービスにて配信開始。
配信URL→https://lpm.yoshimoto.co.jp/89779/

なぐりがき
鬼才誕生。個展で全作品完売。M-1王者とろサーモン久保田かずのぶ、初作品集。才気ほと走る型破りな画風でアート業界になぐりこみ。未発表作品含む全60点、本人による解説付き。[B5変形(182×242ミリ)上製フルカラー]
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