仕事

元ラブホ従業員が語る迷惑客3選。備品の盗難はまだマシ、電気ケトルの“ヘン”な使い方を…

悪臭には慣れているはずの清掃スタッフが…

電気ケトル しかし女性客の退室後、清掃を担当していた外国人スタッフが部屋に向かうや否や、すぐさま受付に戻ってきて筆者に助けを求めてきました。  その時スタッフが涙声で発した「クサイ……」という言葉。悪臭には慣れているはずのスタッフが音を上げるほどの緊急事態。これはただごとではないと察知し、急いで筆者も問題の客室に向かいました。  ドアを開けると、まるで宿泊した形跡が見受けられないほどに整えられた客室。そしてその空間とは不釣り合いな刺激臭……。サイドテーブルに置かれた電気ケトルはまだ生暖かく、中身を覗くと琥珀色の液体が……。  客室にこびりついた臭いは半日かかっても取れず、結局その日は使用禁止に。もちろん電気ケトルは早急に処分しました。  ところで、今になって思い返してみると、なぜ部屋があんなに綺麗だったのかが気がかりです。入浴も就寝もせず、ただ電気ケトルで尿を沸かすためだけに客室を利用していたのなら、それは相当に不気味だなと思いました。迷惑であることには変わりはないのですが(笑)。 <文/和田ハジメ>
およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
1
2
3
4
おすすめ記事
ハッシュタグ