更新日:2023年05月21日 14:43
スポーツ

100万円以上かける選手も!命を預ける商売道具“自転車”の秘密を元ガールズケイリン女王が語る

レース中の事故が発生した場合の補償は?

高木真備さん

提供:公益財団法人JKA

 チェックや整備などを経て、選手は“相方”とともに満を持してレースに挑む。ただ、レース中に事故が発生してしまうこともあり、そうなると高額な費用を負担して修理や買い替えをしなければならない。その場合の補償などはあるのだろうか。 「レース中に事故が発生したときは、すぐに検車員さんが自転車をチェックします。補償は少し出ますが、そのときにチェックされなかったものに関しては一切出ないので、すぐにチェックしてもらわないといけないんです。例えば落車して治療を受けなくちゃいけないときでもチェックしないといけないので、同県の人たちが代わりに自転車のチェックに行ってくれるケースもありましたね」

引退後も自転車に乗っている?

 2021年のガールズグランプリを優勝し、まったく未練なく競輪選手を引退した高木さん。そんな彼女に、引退後も自転車に乗っているのかどうかを聞いてみた。 「競輪用の自転車はブレーキがついていないこともあって公道では一切乗れません。だから引退した後は、現役のときに乗っていた自転車には一切乗っていないですね。選手のときは感覚が変わるのが嫌で、競輪用の自転車以外は絶対に乗りたくなかったんですよ。でもやめてからは移動手段として普通にママチャリに乗っています。電動自転車はラクでいいですね(笑)」  競輪選手にとって、日々の練習などの努力はもちろんのこと、自転車に関する知識や整備の技術なども必要になる。また、ギア倍率やフレーム変更についての選手コメントなどの情報も公表されているため、予想する側としても関係ない話ではない。選手1人1人がすべて自分で用意した自転車で戦っていることに改めて注目してみると、いつもと違った目線でレースを楽しめるだろう。 取材・文/セールス森田
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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