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サドルになりたい、結婚して!元ガールズケイリン選手が思わず笑いそうになった野次

 ガールズケイリンの人気筆頭格として、1つの時代を牽引してきた高木真備さん。一昨年の末に開催された「オッズパーク杯 ガールズケイリングランプリ2021」で見事に優勝。年間賞金女王の称号を獲得し、「やり切った!」という気持ちで昨年5月に選手を引退。現在は保護犬・保護猫活動を行っている。  そんな高木真備さんに元ガールズケイリン選手としての、さまざまな裏話を聞いていく当連載企画。6回目となる今回は、観客の「声援や野次」についての話を聞いた。

野次は選手の耳に届いているのか

高木真備さん

現役時代の高木真備さん。選手と観客の距離が近い競輪場も多く、声援や野次は選手の耳に届いているようだ 
提供:公益財団法人JKA

 競輪場では、レースの前後に「観客の声」が飛び交う。その声の中には、選手に対する愛のある声援や、車券が外れたことに対するクレームの野次などさまざま……。以前、ベテラン競輪選手に野次にまつわる取材を行ったが、ガールズケイリン選手となると、男性選手とは全く異なる声援を経験してきたのではないだろうか。  まずは、お客さんの声がどのくらい聞こえるのかを聞いた。 「野次や声援などのお客さんの声は、選手側からも聞こえています。でも、内容が耳に入ってくるのは余裕があるときだけですね。ビッグレースだったり、『何番手を取るのが良いのかな……?』とかを考えている時は、自分のことで精一杯で変な内容は頭に入ってこないんですけど……。でも余裕があるときは、しっかり聞こえています」

思わず笑ってしまいそうになることも

 ファンの声援や野次は、選手の耳には届いているようだが「選手は基本的にリアクションしてはいけないルールがあるんです」と語る高木さん。しかし時には笑いそうになることもあったようだ。 「たまに面白いこと言われると、笑いを堪えるのに必死になることがあって……。一番笑いそうになったのは、数年前のいわき平競輪場での発走前のことなんですけど。一瞬『シーン』となって、選手全員が集中しているタイミングで、お客さんの1人が『カメカメッチ!』って言ったんです。あっ、私が飼ってる亀の名前なんですけど……(笑)。私のSNSを見てくれているのは嬉しいですが、正直『いまっ!?』と思って笑いそうになりました」
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「サドルになりたい」という“セクハラ野次”を言われた選手も
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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