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YOASOBIコラボ、YouTube3億回再生…“秋葉原発”ダンスパフォーマンス集団が逆境から成長できたワケ

ニコニコ動画とYouTubeに並行して投稿

アキバ

4月1日にTOKYO DOME CITY HALLで開催されたRABのワンマンライブは大盛況のうちに幕を閉じた(写真 @ayato28)

 2014年8月にはYouTubeチャンネルを開設。ニコニコ動画と並行してYouTubeにも動画コンテンツを投稿し始めた。 「今は非公開にしていますけど、記念すべきYouTubeの最初の投稿は、その頃流行っていた『アイス・バケツ・チャレンジ』でした。懐かしいですね。ダンス動画をニコニコ動画にコンテンツを上げるついでに、YouTubeにも投稿していったんですが、それが結果的にいろんなアーティストに見てもらえるようになり、ファンの裾野も広がる要因になったと思っています」  アニソン×ダンスという独自の路線を貫き、かつブレイクダンスで培われたアクロバティックなパフォーマンスは、その意外性やギャップが評価され、YouTube上でも次第に人気を博すように。

結成10周年を機に考えた後任の育成

アキバ そして、RABをYouTuberとしてスターダムを駆け上がるターニングポイントになったのが、2019年の「新メンバーオーディション」だ。  2017年に結成10周年を迎え、これまで地に足を着けて活動してきたRABだが、「このまま5人でやっていくだけだと、僕らがいなくなったら、怪我をしてしまったらRABが終わってしまう……そんな状況を打破したかった」と榊原さんは語る。 「結成10周年を迎えたあたりで、RABの今後を真剣に考えるようになりました。このまま同じメンバーで活動を続けたところで、チームとして大きな変化は得られない。もし怪我をしてしまえば、替えがきかない。なので、この先、RABを続けるなら、新陳代謝が絶対に必要だと思ったんです。錆びるのが嫌だったんですよ。先輩からも『EXILEのように代を引き継いでいけるような形を目指したほうがいい』と助言いただいていたこともあり、新メンバーオーディションの企画を立ち上げたんです」  国内外問わずにメンバーの応募を募り、オーディションを経て、とぅーし、ネス、ゾマやかじゃない!の3名が新たにRABヘ加入。さらにコロナ禍の2021年に現役高校生の龍が入り、現在のRABは総勢9名の大所帯になった。
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「チェックシャツ」はオタクの印象を付けやすかった
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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