更新日:2024年02月10日 17:18
仕事

使えない社員を「クビにする口実」は、まさかの…。業績を伸ばし続けるブラック企業の恐るべき手口

懲戒免職になる前に辞めた

「エンジニアのなかには、炎上案件を担当させられて、精神的に不調をきたして休職する社員もいました。そうすると、会社は契約している産業医への受診を盛んに勧めるんですが、この産業医に診てもらうと、ほぼ100%『復職不可』の烙印を押されてしまうんです。  実際はそんなに悪いわけではないのに、会社は使い物にならないと判断して、退職させる理由にしていたようです。医師にそうした診断を下されると、精神的に落ち込み、本当に鬱になって退職する人が多いそうでした」  そうした話を見聞きするうちに、会社に対する考えは大きく変わった。 「いわゆる『隠れブラック企業』だったんだと思うようになりました。懲戒免職などになったら、履歴書にキズがつきますし、こんなところにいるべきではないと思い辞めました」  永井さんの前職の勤め先は、リーマンショックの時も始末書を利用した肩たたきでコストカットを図り、乗り切っているそうだ。そして今も、順調に業績を伸ばし続けているという。 <TEXT/和泉太郎>
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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