更新日:2023年05月14日 09:39
カーライフ

‟7万円で買ったシトロエン”を200万円かけて直した理由。フェラーリみたいに価値は上がらなくても手に入れたかったエグザンティアの魅力

カーマニアの鑑! ヤフオクで7万円のシトロエンに、200万円つぎ込んだ男

カーマニアにとってシトロエンは特別な存在。なかでもオイルと窒素ガスを使ったハイドロニューマチックサスペンションは、70年近く前に開発された魔法の絨毯で、ふんわりとフラットな乗り心地は他のクルマとは別次元。しかし信頼性は低く、緑色の血(ハイドロオイル)を吐いて息絶える伝説がつきまとうのでした
オートクラブ

CITROEN XANTIA

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 阿部昌也=写真 Photographs by Abe Masaya

本物の「魔法の絨毯」に乗りたくて

ライフスタイル誌『ENGINE』編集部員・上田氏の愛車が、1996年式のシトロエン・エグザンティアだと聞いて、SPA!カーマニア軍団は色めき立った! 聞けば、2年前にヤフオクにて7万円で購入した個体を、200万円かけて直して乗っているという。すげえっ! これぞカーマニアの鑑! なにを隠そうこの私、かつてエグザンティアに7年間乗ったシトロエンファン。その後C5も買った(ともにハイドロサス)。担当Kは、現在もC5のオーナーだ。 シトロエンは6年前、ハイドロサスを廃止してしまったが、消えたが故にマニアの間では、ツタンカーメンの秘宝化が進んでいる。発掘者である上田氏に話を聞いてみた。
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なぜ、今になってエグザンティアを?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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