お金

6000万円の損失で緊急搬送!元野村證券“常勝FXトレーダー”に聞く、お金の増やし方「NISAもiDeCoも必要ない」

大損からの復活「勝てる人のやり方」

――大損からメンタルと資産をどうやって復活させたのですか? NOBU:6000万円近い損失が出た時に、今までやってきた株トレード、為替トレード、暗号資産トレード全部が頭の中で、こうまとまってきた感覚がありまして。「ああ、結局、勝ち続けてる人って、こういうことしてたんだ」という気づきがあったんです。勝てる局面だけエントリーをして利益を少しだけ取って撤退するスタイルです。証券会社時代の勝っているお客さんのトレード手法やここまでの自分なりに積み重ねた色んなトレード経験が現在のスタイルにつながったんだと思います。 ――その後、勝てるようになって独立されてるわけですが、どんな1日を過ごしてます? NOBU:為替のマーケットは24時間動いてるけど別に張りつく必要はなくて、出来高が増えてる時間帯に限ってトレードしたほうが勝率も高いです。ドル円相場で言うと朝9時から10時半、夕方16時から20時、あとは22時半前後の3ブロックに軸足を置いています。  それ以外の時間帯は出来高が少ない=参加者が少ないので、とっぴな大口投資家や、機関投資家の取引ひとつでテクニカル分析やチャートの動きが壊されて予想ができなくなるんです。そういう空いた時間は経済ニュースを見たり、ファンダメンタルズ分析をしながらメモを取って自分の中で相場の流れをまとめて、その内容を火曜日と金曜日にYouTubeにアップしています。余暇は妻と近くのテニスコートでテニスしたり散歩したり、子供と遊んだりしていますね。

私が複利運用しない理由

鉄壁の不動心トレード

NOBU塾『日利1%FX 鉄壁の不動心トレード』(KADOKAWA)

――著書『日利1%FX 鉄壁の不動心トレード』のタイトルにある「日利1%」ですが、月20営業日勝てば月利20%になります。これを複利運用すると、たとえば元本100万円が3年で7億円になる計算です。 NOBU:その手の質問はよくいただきます。著書の22ページに書いたんですけど、勝ち続けるには「増やさない」って心構えがすごく重要なんです。もちろん増やす、増やさないは個人の自由で、私も「青天井でどんどん増やしていこう」と考えた時期もあったんですけど。  結局、「増やそう」という気持ちが大きな損失に繋がる。だから僕は常に元本を300万円で固定させています。暗号資産をトレードしていたとき、1億円 が見えた頃、「次は10億円だ」と思ったんですね。もし10億円まで増やせたら、次は100億円を目指すだろうし、結局どこかで破綻していたと思うんです。  増やすことを意識すると、おごり高ぶりの心が生まれ、軽率なエントリーに繋がります。結局、生き残ることができない要素のひとつを自分に与えてしまうんですよ。  SNSで発信してる有名トレーダーでも、最終的に何億円も損失抱えて、引退みたいなこともざらにあります。なので、自分は謙虚に心穏やかにやってます。 自分は常に相場から「この男、調子に乗ってないか」って試されていると思ってトレードをしています。
次のページ
FXよりNISAやiDeCoのほうが安心?
1
2
3
4
不動産、マネー、ネットカルチャー分野を得意とするフリーライター。社会事情についても執筆する。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。X(旧Twitter):@yuutaiooya

記事一覧へ
日利1%FX 鉄壁の不動心トレード

人気FXYouTuberが魂を込めて執筆した超絶バイブルが降臨!