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イマドキ女子高生は清楚系?“渋谷発”トレンドリサーチ、高校生は30年でどう変わったのか聞く

渋谷がトレンド発信地であることに変わりはない

渋谷トレンドリサーチ

株式会社アイ・エヌ・ジーの井崎瑠衣さん

 渋谷の街もこの30年で大きく変化しており、現在ではティーンだけでなく、世界的な観光名所として多くの訪日外国人が集まってきている。 「渋谷がトレンド発信地であることに変わりはありませんが、1990年代は高校生がもっとたくさんいて、今ではいい意味で大人の街になった印象です。また、ネットショッピングが定着したことで、渋谷じゃないと買えないモノも減ってきていますよね」  渋谷の街だけでなく、高校生たちにもここ30年で変化が起きている。かつてはくみっきー(舟山久美子)、益若つばさのようなギャル系の見た目が多かったが、今はAKBや乃木坂グループのような清楚系が多いという。 「テレビを見ている子も減っていますね。リアタイ視聴ではなく、ネットにアップロードされた切り抜き動画を見ている子が多いです。かつては誰もが真似する、カリスマがいましたが、今はミュージシャンでも、モデルでもわかりやすいNo.1が不在ですね」

インスタライブをきっかけに交際も

渋谷トレンドリサーチ

今や懐かしい「渋谷トレンドリサーチ」が保有するプリクラノート。2000年代前半の女子高生たちの本音が詰まっている

 また井崎さんは「学校内でA軍、B軍、C軍のようなヒエラルキーは薄まっている」と語る。 「学校はあくまで学校で、趣味に関しては完全にプライベートだけにしていて集団行動をせず、好きなものに費やすための時間をちゃんと持っている子が多いです。INGteensのなかにも、いわゆる推し活にハマっていて、ライブに行くために1人で地方に遠征する子もいます。アイドルや韓流、2.5次元、カフェ巡りや美容などを趣味も多種多様です」  恋愛事情もかなり独特だという。 「インスタグラムで共通の趣味のハッシュタグで検索してフォローしあい、インスタライブでお話して、気が合ったら付き合い始める子がいるという話を聞いたことがあります。その場合、リアルでは出会ったことないまま、遠距離恋愛することになります」
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