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定価175万円のデイトナを400万円超で売却。転売ヤーが群がる「ロレックスマラソン」の損得をプロが解説

デイトナの価格推移を公開

Rolex 以下は、私が記録してきたデイトナ116500LN白文字盤の過去価格(その時点での最安値)であります。 デビュー時の定価:1,274,400円 2016年10月の新品実勢価格(3社平均安い順)¥1,949,333 2017年4月の中古最安値(以下同様) ¥1,950,000 2017年10月 ¥2,157,840 2018年1月 ¥2,246,400 2018年7月 ¥2,397,600 2018年12月 ¥2,484,000 2019年6月 ¥2,866,470 2019年8月 ¥2,730,000 2019年10月 ¥2,559,000 2020年4月 ¥2,266,906 2020年6月 ¥2,751,100 2020年8月 ¥2,850,000 2021年2月 ¥3,113,000 2021年4月 ¥4,490,000 2021年5月 ¥3,641,250 2021年9月 ¥4,028,850 2022年9月 ¥4,410,000 2022年末頃変更された定価:1,757,800円 2023年1月 ¥4,263,000 2023年3月 ¥4,178,000 2023年4月 ¥4,488,000 ※筆者調べ  ざっくりまとめると、 ・2016年10月から2019年6月まで「値上がり」 ・2019年8月から2020年4月までが「値下がり」 ・2020年8月から2021年4月までが「値上がり」 ・それ以降は、値上がりと値下がりが混ざっている  となります。  2023年現在、116500LN白文字盤の最安値は約427万円となっているわけですが、今の感覚からすると、2017年4月の中古相場は「とても安かった」という印象になります。

マラソンしなければ労働時間はゼロ

 仮に今、2017年時点のプレミア価格で116500LN白文字盤売るなどというお店が現れたならば、客が殺到し、即売り切れとなることだと思います。  しかし、2017年4月時点では、195万円という金額でも「割高」という感覚があり、当時、116500LNを買うために「デイトナマラソン」をするという声はtwitter等で見られたわけです。  もしもその時、195万円で116500LN白文字盤を買ったならば、今にかけて230万円以上の値上がりとなります。先のように、最安値=買取価格とするならば、儲けはまさに232万円。2017年4月当時、195万円のデイトナは普通にネットで売っていたわけですから、労働時間がゼロで230万円の儲けとなります。  また、2019年6月といった時期も「高すぎる」や「もう天井」などといわれていたわけですが、その頃買ったとしても、それから今にかけて141万円の値上がり。それでも、「4年使って⇒楽しんで⇒100万円単位の儲け」という可能性があります。  このような観点から、自分用としてデイトナ116500LNが欲しいという方は、プレミア価格状態で買って良いと思うわけです。
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値上がりしなさそうだから買わないのか?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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