更新日:2023年02月20日 14:26
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「ブレイキングダウン7」バン仲村vs瓜田純士、因縁の背景/バン仲村の手記より

2023年2月19日に開催される「ブレイキングダウン7」。注目カードがずらりと並ぶ中、最も熱い視線を浴びているのがいるのが、瓜田純士とバン仲村の一戦だろう。 両者の因縁は10年にもわたる根深いものであり、その真相について、バン仲村氏は自身の著書にて<2013年。ついに俺は、純士をボコボコにして決裂することになる>という書き出しから事細かに語っている。
バン仲村

バン仲村氏

 すでに3年を超える関係だったバン仲村と瓜田純士。バン仲村の経営する耳搔きサロンの女性店長が瓜田のファンを公言していたことから、女性店長と瓜田を引き合わせたバン仲村。その女性と瓜田が歩いているところを偶然目撃したバン仲村は、瓜田のとある暴言を耳にしたことから、二人の歯車は狂い始める。 袂を分かった夜、一体何があったのか……。 (本記事はバン仲村著『人生はバズったもん勝ち』より抜粋したものです) =========

偶然、聞こえてきた瓜田の暴言

次に聞こえてきたのは俺に対する暴言だった。 「それにしてもまんまとだまされてやがったな、光の馬鹿。俺がお前の相談に乗るだけだと信じてやがった」 純士は明らかに俺のことを嘲笑した言葉を並べていた。 「お前はこんな田舎にいていい女じゃない。馬鹿が経営しているあんなダサい耳搔きみたいな店はさっさと辞めて東京に行こう。俺が幸せにしてやる」 それに対して店長のほうも「素敵!」みたいになって二人でイチャイチャを続けている。好き勝手言ってやがる。純士はマンションの近くに『ズラー』(※バン中村氏が携わっていたフリーペーパー)の事務所があることを理解していないのか、まさか俺がこんな時間まで働いているとは思っていなかったのか。女の前での格好つけとはいえ、いくらなんでもな侮辱であった。

いますぐ殴りつけたい衝動を抱えたまま

よほどその場で飛び出してやろうとも思ったが、『ズラー』の締め切りが迫っていた。すでに時間は深夜1時を過ぎていた。徹夜仕事でどうにか仕上げる予定を組んでいたため、一度冷静になる必要もあると考えて、俺は純士の前に出ることはせず、そのまま仕事場に急ぐことにした。 事務所に入り、パソコンに向かい作業を進めた。だが、冷静になるどころか怒りは増幅を続ける一方だった。もとより眠るつもりもないスケジュールではあったが、血がたぎって収まりがつきそうにない。 助けてほしいとの申し出を受けたから、部屋を用意した。面倒くさい不良に追われているのなら、いつまでだって山梨にいていいと家賃だってとっていない。慣れない土地でトラブルを起こせば、何度だって謝罪を代行してきたし、純士が作品を出せば宣伝やプロモーションにも協力を惜しまずやってきた。純士にしてやったことばかりが頭をかけめぐる。文章を書き上げ、写真を選択し、デザインを調整する。『ズラー』の仕事は完全に一人でこなしていたのでやることは多い。が、朝までかかるつもりでいた作業が、夜明けを待たずに片付いてしまった。イライラで時間が進まない。 「今日だけは我慢しよう、いまだけは我慢してやろう」 俺はいますぐにでも殴りつけてやりたい衝動を抑えるために、自分に言い聞かせ続けた。その間に決めたことは一つだけ。純士を追い出そう。東京に帰そう。関東連合でもヤクザでも勝手にやられていろ。そもそも面倒を見てやる義理などないのだ。 それでもいま、この夜中につまみ出してしまえば、純士に居場所がないことも明白だった。それで俺は始発まで待ってやった。朝までは待ってやる。それがせめてもの情けのつもりだった。
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朝7時、瓜田がいる部屋の前に立つバン仲村
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人生はバズったもん勝ち

謎に包まれた「半生」と
人生を激変させる「鉄則」

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