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「薄毛はモテない」と思っている人の大きな勘違い。コンプレックスがあっても幸せに生きるには

薄毛はモテない? それ以前に“言い訳”をする人間はモテない

ノーヘアーズ――なるほど。ただ、そうは言っても本人としては根が深い問題で、簡単には受け入れられない気もするんですが、もう少し具体的に自分を変えるためのヒントなどはありますか? 高山:「ハゲたら女性に嫌われる」とか思いがちなんですけど、実際、女性としてはそこで全てを判断していない。それは“思い込み”なんです。好き嫌いはもちろんありますけど、もしも好きな人が薄毛になったら、嫌いになるかといえば、そうではない。  じつは、考えすぎて、逆にコンプレックスを強めてしまっている。ですので、必要以上に悩んでいる人もいたりすると思います。コンプレックスの類は、だいたい杞憂なんです。気にしたところで仕方がない。ただ、ハゲているからモテない、みたいに“言い訳”にしてしまっている場合もあると思います。 ――確かに、髪や外見を言い訳にしてしまうことで、かえって非モテな人生に舵をきってしまいそう。言い訳して生きる人間って、単純に魅力的じゃないというか、それって本当に負のサイクルですよね。 高山:そうなんです。様々なコミュニティを見てきましたが、中には外部を遮断する傾向にある人もいて。まるで自分が被害者のような感じで、そうなる気持ちもわかるんですけど、余計なストレスを自分でうんでいるのかもしれません。  外見は大事なんですけど、内面も同時に穏やかにしていけたら良いとは思っていますね。もちろん、攻撃してくる人の言葉なんてまったく聞く必要はないですし、それを相手にしたところでレベルが同じになっちゃうなと思います。 ――TikTokとか見ていても思うんですが、おじさんでもおばさんでも素敵な人は素敵だなって。量産系美女とか、流行を追って人の真似ばかりしている人よりも、個性があったり、“人生を楽しんでいる人”のほうが正直よっぽど面白いなって思うんですよね。 高山:その点に関しては、NOHAIRSとしては、むしろ、「本当は流行りに乗っかりたいけどこんな自分じゃダメかもしれない」とかいうのは、すごくもったいないなと思うんですよ。流行りに乗ってみたり、人の真似してみたり、やってみて気づくこともあるはず。 ――なるほど、やりたいことはどんどんチャレンジってことですね。

周囲と尊重し合える関係を築く

――恋人や家族から、スキンヘッドにすることを反対されて悩んでいる人の記事も読んだのですが……。 高山:(他人は)あんまり関係ないですよね。そこを許容する関係性を本当は周りと作れたら良いと思うんですけど……自分の選択を尊重し合える関係性を作るのが、なんの選択においてもベスト。自分の意思を伝えたり、コミュニケーションを取っていく必要がありますよね。  * * *    自分を固定観念から解き放つこと、周囲と良好な関係を築き上げること。これらは他のどのコンプレックスにも共通して言えることではないでしょうか。いま思い悩んでいる方がいたら、まずは自分を受け入れることからぜひ始めてみてくださいね。 【高山芽衣】 1994年生まれ。長野県出身。ファッションの専門学校に通う中で将来の独立を見据えて海外留学。新卒で外資系のアパレル企業に入社し、販売員を経験する。その後、フリーランスになりSNSマーケティングや自身のアパレルブランドを設立したが、世にないものを生み出したいという考えからプロジェクトメンバーを集め、カッコいい薄毛にフォーカスしたWebメディア「NOHAIRS」を開始。 Twitter:@meitakayaman、Instagram:@meitakayaman <取材・文/麻衣阿>
2社10事業を経営する現役モデル。大河ドラマやオペラ出演など、表舞台で活躍しつつ、イベントや舞台を100企画主催、グラビア作品を100本プロデュースする。辰巳出版『実話ローレンス』、講談社『with online』など、男性向けから女性向けまで幅広く記事を執筆する。Twitter:@MaiaUmetani、Instagram:@maiaumetani
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