「家賃の安い団地に親を置き去りに…まるで姥捨て山」“庶民の憧れ”だった団地の悲惨な現状
―[ルポ[日本の絶望団地]]―
「認知症老人が公園占拠」「ボヤ騒ぎが多発」――。限界を迎えた高齢化で外国人も逃げていく!建物の老朽化や外国人住民との摩擦が取り沙汰されてきた団地。そんな「限界住宅」がさらなるカオスを迎えている。少子高齢化のあおりを受け、限界を超えた団地の実態とは――?
団地の住人の多くが後期高齢者
ボロボロでも建て替えが進まない理由とは
「いま、団地の住人の多くが後期高齢者となった団塊の世代。子どもたちは巣立ち、配偶者も亡くしてひとり暮らしをしている人も少なくありません。また、一般に鉄筋コンクリート造りの耐用年数は60年といわれています。経年劣化で中の鉄が錆びて膨張し、周りのコンクリートはボロボロと崩れる。大変危険です」
にもかかわらず、団地の建て替えが進まない要因に区分所有法の存在がある。
「区分所有者の5分の4以上かつ議決権の5分の4以上の賛成がなければ、建物を取り壊すことができません。制定当時は60年後のことなど想定していなかったのでしょう」
また、空き家問題に詳しい住宅・土地アナリストの米山秀隆氏は、こう指摘する。
「高齢化によってそもそも管理組合が機能しておらず、建て替えや解体の決断ができないケースもあります。であれば、団地の修繕が別途必要になりますが、そうした管理組合の多くは修繕積立金を十分に確保できていないのです」
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