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独身・実家住まいの“子供部屋おじさん”。年250万円の転売で得た「小さな幸せ」とは?――大反響・子供部屋おじさんトップ5

プチ廃品回収にも挑戦

 転売屋は買値と売値の差額で儲けるわけだが、ヤフオクで商品を仕入れるのではどうしても経費がかかる。そこでノリさんは、普段の転売業と並行して、プチ廃品回収も始めた。 「引っ越しシーズンに引っ越し屋に行くとさ、不要になった電化製品が山のように溜まっているんだ。サービスの一環で客から引き取っているところが多いみたいでさ。引っ越し屋もゴミに出すのに金がかかるから、言えばいくらでもくれるわけ。軽トラを借りるのはもったいないから、自転車やスクーターの荷台に積めるだけくくりつけて何往復もしたよ。  あとはシンプルにゴミ捨て場を回る。とくに年末の大掃除の時期とかは、“ウソだろ”ってものがよく捨てられているからね。プレミアがついたスニーカーが箱入りで捨てられていて、3万円くらいで売れたりするから」
シューズ

ハーレーダビッドソンのシューズ

 軽トラを購入して本気の廃品回収業を始めようと考えたこともあったらしい。しかし、もともと働くのが嫌で始めた転売屋。それでは本末転倒になってしまうので開業は中止した。
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生きてはいけるが「どういう人生なんだろう…」
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元週刊誌記者、現在フリーライター。日々街を徘徊しながら取材をしている。著書に『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)。Twitter:@onkunion

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