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『27時間テレビ』で活躍。ピン芸人・ほいけんた(58歳)が語る “カラダぐぅ”初オンエア「誹謗中傷がとんでもなくきた」

ガチで賞金とりにいってました

――改めて「タッグモード大会」のリストを見ると、尾崎豊さんの「I LOVE YOU」やゴスペラーズの「ひとり」など裏声を出す曲ばかりでしたよね。 ほい:あれ、おかしいでしょ!? 航大は、俺も認めるぐらいハイトーンが出る男。あいつはすべての曲を原曲キーで歌うのも楽勝なんです。平成生まれぐらいの子たちの声帯って、ミックスボイス(地声と裏声を混ぜて出す声)が普通に出せる。  食べ物なのか骨格なのかわかんないですけど、僕ら昭和生まれの声帯とはモノが違うんですよ。だから、「タッグモード大会」では全部高いところを航大に歌わせて、僕が楽なところだけ歌う卑怯なキャラでいくのかなと思ってたの。そしたらスタッフが狙ってたのは、「ほいけんたが、いかにハイトーンの歌詞を変えてくるか」だった(苦笑)。  とはいえ、音程でミスるのも悔しいじゃないですか。だから、そうならないよう相当頑張ったけど、最後の最後でまんまとミスって(笑)、バラエティー的には120点の結果になった。「賞金とったらひんしゅく買うかな」って思いもちょっとは過ぎったけど、わざとじゃないです。ガチで賞金とりにいってましたから。

『鬼レンチャン』初回は、誹謗中傷でヘコんだ

ほいけんた――『鬼レンチャン』の「サビだけカラオケ」初出演時、今の状況を想像していましたか? ほい:まったく。そもそも『鬼レンチャン』ではヒールキャラじゃないですか。僕も一応芸人の端くれなので、「番組が面白がってることに乗っかったほうがおいしいな」っていうのはあったんですけど、誹謗中傷がとんでもなくきてさすがにちょっとヘコみました。  ところが、その後すぐ河村隆一さんの「Glass」のサビで「この心は」を「心う~」と歌ったのがバズるんです(苦笑)。昨年9月のオンエアなんですけど、たぶんそれがきっかけで注目されるようになったんですよね。  僕、実は『鬼レンチャン』って『27時間テレビ』以外で言うと、現時点で3回しか出てなくて。ただ、あの番組の初回に出てて、2回目から僕が出演したときの映像とか写真が出てきてMCがイジるようになった。ほかの挑戦者が何かやると、「これがOKならほいけんたのヤツあかんやろ」とかって、たびたび話題に出るようになったんです。
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今となっては番組に本当に感謝
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フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中
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