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ロンブー淳、前澤友作…「有名人を騙った怪しい広告」が“削除されにくい”ワケ

少しでも違和感を感じたら「関わるのをやめるべき」

プラットフォーム各社には、まずモデレーション業務に必要なコストを十分かけたうえで、各国や地域のマーケット事情に合わせ、ポリシーやガイドラインの柔軟な運用が求められるところではあります。が、積極的な対応が期待できない現在では、広告や投稿の内容に少しでも違和感を感じたり、金銭的な提案をされた時点で一切関わらないようにするなど、一人のユーザーとして自己防衛に徹する必要があります。 社会に大きな影響力を持つ有名人であれば、自身の持つ情報発信力で注意喚起を促したり、プラットフォームに対し削除要請をする際は、詐欺ではなく肖像権の侵害、なりすまし、画像を勝手に使われているとレポートすれば対応してもらえる可能性が高くなります。 ネットやSNSが必要不可欠な情報インフラとなった現在、これらの詐欺行為だけでなく、誹謗中傷や迷惑行為、性的勧誘などから身を守るためのITリテラシー教育が求められています。 <TEXT/SNSリスクコンサルタント 井ノ口 樹(いのくち たつき)>
在京テレビ局関連会社、一般企業広報、人材教育コンサル会社を経てネットコンテンツ管理業務に従事。これまで数多くの問題投稿に向き合ってきた経験とメディアやコンサル業界で培った見識を活かし、ネットリテラシー向上を目的とした講演や評論活動を行う。一般社会人や中高生、教育関係者、芸能関係者等に特化した独自の研修プログラムを提供している。温泉ソムリエ、温泉入浴指導員、アンガーマネジメントファシリテーター、国内A級ライセンス資格を所有。
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