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『ボキャブラ天国』金谷ヒデユキ“絶頂期に引退”の後悔「30年経ってわかりました(笑)」

10年ぶりに会った太田からの一言はやはり…

――素晴らしいですね。集団生活で壁を作ってた金谷さんが、巡り巡って友情で「やっぱり、お笑いが好きだ」と再認識したという。 金谷:うん、それはありますよね。「やっぱ、芸人いいなあ」っていうのは思いましたね。それで、2008年に芸人に復帰しました。その後、爆笑問題のやってるタイタンライブに行き、10年ぶりぐらいに太田光に会ったんです。そしたら、俺が芸人をやめたときとまったく同じトーンで「バーカバーカ! やっぱり売れなかったじゃねえかよ、バーカ! 俺の言ったとおりじゃねえか」、「バーカバーカ! お前おもしろいんだからお笑いやれよ、バーカ!」、「バーカ! 俺らのライブ出ろよ、バーカ! ゲストで呼ぶよ、バーカ!」と言ってくれて、すごくうれしかった(笑)。 ――「お前おもしろいんだからお笑いやれよ、バーカ!」「ゲストで呼ぶよ、バーカ!」って、太田さんからすごい愛を感じますよ。 金谷:ああ、本当に愛の深い人ですよ。自分がやめるときに言ってた「バーカバーカ!」も「なんでだよぉ。もったいねえだろう」という意味だったと思うし。お笑いが大好きな太田光にとって、「このお笑いを捨てるのか!」みたいなことだったんでしょうね。めちゃめちゃ優しいですね(笑)。

「ギター芸人の座れる席」が今は増えた

――現在、芸人として本格的に活動されている金谷さんですが、ボキャブラブームの頃と違うのは、今はギター芸人が増えましたよね。この状況についてはいかがですか?  金谷:まあ「増えたなー」っていう、単純にその事実だけですよね。 ――ただ、ボキャブラブームのときはあえてライバルが少ないギター芸人の道を選び、「ギター芸人、入れとくか」と枠を用意されたこともあったわけじゃないですか。でも、今はライバルが増えてしまった。「俺がいない間、同じ席を争うライバルがこんなに増えたのか」という思いにはならないですか? 金谷:でも、もう今はその席も増えてる感じがしますけどね。 ――なるほど、席自体が増えている! 目から鱗です。 金谷:うん。どぶろっくもいれば、お見送り芸人しんいちも出てきた。別に、1個じゃないなっていうことは思います。今日もさっき、(東洋館で)はなわ君が歌ってましたけど。 ――今や、東洋館ではギターやベースを弾く芸人さんが多いですね(笑)。 金谷:そうなんですよ。ここの楽屋にギターケースが5~6台並んでるときとかあって、ライブハウスの楽屋みたいな感じのときがありますけどね(笑)。
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ボキャブラ時代の反省から「人と交流しよう」
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