大名が「庶民の生活を体験する」スポット…日本における“元祖テーマパーク”が東京都心にあった
―[テーマパークのB面]―
全国に数多くあるテーマパーク。今もなお新しいテーマパークが生まれては人々を楽しませ続けている。しかし、そんなテーマパークには、あまり語られることのない側面が存在する。そんな、「テーマパークのB面」をここでは語っていこう。
都の西北・早稲田大学がある東京メトロ・早稲田駅から少し歩くと、ビルの中にひっそりと森がたたずんでいるのが見える。この鬱蒼とした場所が「戸山公園」だ。現在では都立の公園となっていて、東京ドーム4個分の広大な敷地面積を持っている。園内にはたくさんの広場があり、その周りには季節に応じて様々な花が咲き誇る。今回の舞台はここ、戸山公園である。
なぜ、テーマパークの連載で戸山公園が取り上げられるのか、と思う人がいるだろう。実はこの地には、日本における元祖テーマパークともいえる建物があったのだ。「テーマパークのB面」、第4回目となる今回は少し趣向を変えて、かつて日本に存在していた“テーマパーク的な建築物”にフォーカスを当ててみよう。
戸山公園に原寸大の「小田原宿」が
大名が「庶民の生活を体験する」スポット
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ライター・作家。チェーンストアやテーマパークをテーマにした原稿を数多く執筆。一見平板に見える現代の都市空間について、独自の切り口で語る。「東洋経済オンライン」などで執筆中、文芸誌などにも多く寄稿をおこなう。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)
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