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「児童相談所は牢獄」親の虐待で“一時保護”された13歳少年の悲痛…自立支援の実態を東京都に聞いた

行政と子供たちのズレ

児童虐待

東京都が配布している児童虐待防止のパンフレット

 行政が行う措置の多くには、それぞれ意図や根拠に基づいた目的がある。しかしそれらが当事者である子供たちにうまく伝わらず、それどころかさらなる非行や心を塞ぎ込む原因となっているのだとしたら、悲しい皮肉である。  また、取材の中で、地域によって施設での対応に差があることも感じている。事実、話を聞いた大人側と、実際に施設に入っていたN君の証言にも、食い違いがある。  N君の言った「大人は敵」というつぶやき。施設長の方が言った「この人は私のことを面と向かって見てくれていると感じることができれば、そこから自立していける」という言葉。この2つがうまく混じり合うことができれば、行き場のない子供たちの心が救われるのかもしれない。 <TEXT/yuzuka>
エッセイスト。精神科・美容外科の元看護師でもある。著書に『埋まらないよ、そんな男じゃ。モノクロな世界は「誰かのための人生」を終わらせることで動きだす。』『君なら、越えられる。涙が止まらない、こんなどうしようもない夜も』など。Twitter:@yuzuka_tecpizza
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