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大手企業を退職し、スナックを始めて1年が経過…新米ママが「夜の世界で学んだこと」

1年半前まで「1つの会社に勤め続ける」つもりだった

次に訪れた変化は、人の可能性を信じられるようになったことです。私は前述の通り、日々様々な方にお会いします。30歳までホストをし、その後独学でプログラミングを勉強、現在は社員数百名を抱えるIT企業の経営者。現役引退後、金融投資を始めて億り人になった元プロスポーツ選手。タレントと合コン三昧だったのに一念発起して司法試験に合格した元港区女子……。 そんな稀有な経歴を持つお客様たちに日々接する中で、「人間はいつ何時、ギアチェンジするか分からない」と身に沁みて思うようになりました。私自身、1年半前までは、1つの会社に勤め続け、年功序列に昇進し、役職に応じた給料を受け取る人生だと信じ込んでいたのです。 まさか、自分がスナック経営をするとか、こうしてネットニュースで記事を執筆しているなんて、思ってもいなかったのです。この1年間で沢山のお客様にお会いすることで、月並みな言葉ですが、いつからだって新しいことを始められるし、挑戦しようとしている人を応援できるようになろうと思いました。

誰もが“自分の人生の経営者”

次の変化は、自分をマネジメントするという意識です。これは「サボらず頑張る!」という根性論的な意味ではなく、自分自身を“オーナー”として俯瞰的に見るということです。 会社にも部署や役職といった役割分担があります。それと同様に、人は誰もが“自分の人生の経営者”でもあるのです。いちプレイヤーとして、どの業務に時間と労力を割いてほしいか、どうしたら最大の結果を出せるかを考える必要があります。当然のことながら、上司が業務を細分化して振り当ててくれるわけではないのです。 ただがむしゃらに取り組むのではなく、人生のオーナーシップを持った私が、部下である私の能力を一番引き出す行動をする必要がある……。そのため、苦手なことや雑務は外注や委託することの有用性を感じました。
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休むことは「悪ではない」
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上野にてスナックを経営する27歳。大好きなお酒にコミットするべく鉄道会社を退職し、ほぼ未経験の世界へ転身。TOEIC910取得。趣味は海外一人旅。Twitter、Instagramなど:lit.link

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