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「猫くらいデカいやつも…」巨大ネズミが歌舞伎町で大繁殖。建物全体が“ネズミの巣”になっている場所も

建物全体が“ネズミの巣”になっている場所も

害獣

連休明けの歌舞伎町は、街全体が生臭さに包まれていた。路地をちょっとのぞいただけで、すぐにネズミが見つかる

 取材中も、我々の足元をネズミが横切り、つま先が尻尾に触れた。  歌舞伎町でも害獣駆除を行う「害獣BUZZ」代表の金谷康生さんいわく「もはやそれぞれの店舗が個人で行うレベルの駆除は限界」だという。 「歌舞伎町の建物は老朽化が進んでいるので、ネズミが侵入できる経路が無数にある。建物全体が“ネズミの巣”になっている場所もあります。駆除業者と定期契約をしている店やビルもありますが、歌舞伎町の飲食店から駆除の依頼が来ることは意外と少ない。『自分の店だけやっても無駄』と思っているのでしょう」

クマネズミ×ドブネズミの交配種も?

害獣 ゴミの捨て方も問題だ。 「店によっては、生ゴミが透けて見えるように捨てたり、路面に直接置いたりしてしまう。ネズミはプラスチックや配線を簡単に嚙みちぎる力があるので、ゴミ袋などすぐに食い破ります。だからどんどん増えていく。悪循環です」  歌舞伎町や全国で害獣駆除を行う「駆除ザウルス」の害獣バスター・内田翔さんは、「歌舞伎町では、さらに厄介な“ハイブリッド種”が登場している可能性がある」と語る。 「学習能力と運動能力が高く、壁を駆け回るクマネズミと、あまり高いところには登らないけれど、気性が荒いドブネズミ。歌舞伎町などネズミの絶対数が多い地域では、交配種がいてもおかしくない。  実際に、互いの特徴を融合させたようなネズミを見かけます。殺鼠剤に耐性を持つ“スーパーラット”も厄介ですが、この交配種も今後気をつけるべき存在です」  区は一斉駆除を進める一方、飲食店へのゴミ捨ての指導も行うという。果たして状況は改善されるのか。今夜も街に、ネズミの鳴き声が響き渡る。 取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/杉原洋平
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