ヨンドシーがブライダル専門店を縮小する一方、大躍進を遂げているのが「銀座ダイヤモンドシライシ」や「エクセルコダイヤモンド」を運営するNEW ART HOLDINGS。この2つのブランドは婚礼客をメインターゲットとしています。
2023年3月期のジュエリー事業の売上高は、前期比17.8%増の188億8000万円でした。2023年4-9月の売上高も、同0.9%増の90億3000万円と堅調。反動減に見舞われている様子はありません。ヨンドシーがブライダル専門店を整理した結果、婚礼客の受け皿となった可能性は十分に考えられます。
ニューアートホールディングス業績推移 ※決算短信より筆者作成
NEW ART HOLDINGSのジュエリー事業は、2019年3月期の売上高が前期比28.2%増の125億3800万円と急増しました。躍進するきっかけとなったのが大々的なプロモーション。2018年5月、銀座ダイヤモンドシライシは恋愛映画の名手として知られる行定勲監督を迎え、メッセージ性の強いテレビCMを放映しました。
プロモーションの強化と販売員のスキル向上がかみ合い、大幅な増収へとつなげます。
行定勲監督のテレビCMは好評でシリーズ化しており、2023年4月からは俳優の若葉竜也さんと木竜麻生さんをキャストに迎えた、新しいCMを放送しています。巧なプロモーション戦略で、NEW ART HOLDINGSは新たな成長ステージに入りました。