ライフ

銭湯で「常識がないのかお前は!」と怒鳴る常連の老人。新規の若者客と“和解”するまで

毎日のようにニュースで目にするのが、「キレる老人」が巻き起こすトラブルです。加齢とともにタガが外れてしまうのか、さまざまな場所で暴走し、常識では考えられないような迷惑行為に手を染めてしまっています。とはいえ、注意でもしようものなら、自分の身に危険が及ぶ可能性があるわけで、仕方なく手をこまねいている人は少なくないはず……。 都内でIT企業に務める高橋晋太郎さん(仮名・28歳)は、行きつけのスーパー銭湯で厄介な老人と遭遇したといいます。
銭湯

画像はイメージです

平日昼はまるで老人ホーム

「近所にあるスーパー銭湯は地域住民の憩いの場になっていました。最近ではサウナブームもあったことで休日だけでなく、いつでも多くのお客さんが利用しています」 平日は1000円のチケットを買えば朝から夕方まで何度でも出入り自由というサービスがあり、老人たちの社交場として盛り上がっているとか。 「平日のお昼ごろに入ると、フードエリアや休憩室は老人ホームなのかと思うくらいシニア客であふれています(笑)。自分は少し肩身が狭い思いもあるのですが、気にせずに通っています。少し施設は古いのですがゆったり使えるんです。のんびりしたいところなのですが、そこで“キレている老人”にたびたび出くわしました

若者に注意する老人の姿をよく見かけた

ここ数年のブームによって、さまざまな施設に新規のサウナーが押しかけるようになってきました。それは高橋さんが利用していた施設も例外ではなく……。 「2年ほど前から若いサウナ利用者が激増した印象です。少し前は人数制限もあったので、外で順番待ちをして利用したくらいです。そういった現状にイライラが募っていたのか、常連のサウナ好きからは忌み嫌われていました。使用方法やマナーに関して老人が若者に注意することも多く、時には殺伐とした雰囲気を感じることもありました」 地域に根ざしているスーパー銭湯にとっては、利用者の間で暗黙の了解があるもの。高橋さんが通っていた施設でも、常連にしかわからないようなローカルルールがあったそうです。
次のページ
「常識がないのかお前は!」と怒鳴っていた
1
2
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ